玄関の上には瓦葺の小屋根が取り付けて有る、その上は格子窓になっている。玄関は間口1.8メートル前後(一間)、ガラスの引き戸の前に紺地に「蕎麦処満留賀」と白く染め抜いた暖簾が掛かっている。
入り口を入ると、中央に6人掛けの椅子席が二つ縦に並べられており、左右が狭い通路になっている。左側の通路を挟んだ壁際に4人用の椅子席が三つ並べられており、右側の通路を挟んで畳み1畳半の小上がり座敷がある。ただし、ここはお客には開放していない様子である。
通路の突き当たりが厨房で、壁を長方形に切って客席が見えるようにしてある。厨房の手前は勘定場になっている。右側の通路が厨房への入り口に繋がっている。
女将さんが一人で注文を受けて、厨房の旦那さんに通している。ご6人掛けの席に座ると、女将さんがお茶を出しながら注文を取りにきてくれた。見ると、以前蕎麦打ち教室で一緒になった方であった。蕎麦粉とつなぎ及びみずの分量を細かく訊いていたのが、印象深かった。
オオモリを注文した。約5分ほどで出てきた。四角いせいろに、ふんわりと麺が盛られている。盛りは良い。麺線は細めで、色は薄茶。星はほとんどない。手打ちではなく機械打ちの麺(蕎麦教室での女将さんの説明)。
薬味は葱と練りわさび。出汁は、鯖ぶしと鰹ぶしで取るとのこと、辛すぎず香りが良い。
麺を嗅いでみたが、蕎麦の香はあまり匂わない。
何もつけずに麺だけすすり込むと、口中に香りがパッと立つ。噛み込んだ時には、一層香りが立つ。歯切れも良く、腰もしっかりしている。甘みは強くないが、噛めば噛むほど蕎麦の味わいが増して美味しい。のど越しは滑らかである。二八蕎麦の良い特徴が顕れた食感である。
次に汁につけて大きくすすり込む。調和が良い。
非常に庶民的な値段。
明治初期に、愛知県東三河出身の加藤氏が芝宇田川町に出した丸にカの字の三河屋が発祥であるとのこと。現在は、東京を中心に千葉、埼玉、神奈川の各県に都合200余の満留賀の暖簾を掛けたそば屋があり満留賀の会を組織しているそうである。本部は、神田にある。
店名 | 満留賀 |
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電話番号 | 03-3291-2279 |
住所 | 東京都千代田区神田小川町3丁目 |
アクセス | 都営地下鉄新宿線「小川町駅」、或いは東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」下車、B5出口。 |
営業時間 | 平日及び土曜: 午前11:00~午後9:00 |
定休日 | 日曜・祭日 |
平均的な予算(昼) | 1000円~2000円 |
平均的な予算(夜) | 3000円~5000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 4人用テーブル席x 3、 6人用テーブル席x 2 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有り、ビール、焼酎と日本酒 |
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