美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

上野駅から近く、丸井の裏。神田やぶそばさんの流れを汲む、歴史ある「藪蕎麦」の名店です。創業明治25年です。 

打ち場を目の前にするカウンター席に陣取る。清潔感溢れる打ち場で、切り板や打ち粉を入れてある枡には年代と歴史を感じさせる風合が漂う。生舟も江戸の雰囲気ありあり。 

恵比寿ビール(中瓶) ¥650

 お通しは、蕎麦味噌。丸抜きの蕎麦の実の存在感を感じる甘辛い味噌。辛いのは唐辛子の様な辛さです。

 炙りめんたいこを頂く。¥690 

表面だけが炙られていて、中はレア。表面に軽いお焦げがあり、見た目にも香りを想像させられた。明太子も程よい辛さで、アテに丁度良い。いつの間にか、気がついたら、ビールのお代わりをしていた。 

せいろう ¥750

「さくらせいろう」もある。¥570

こちらは、御酒を召されたお客様への配慮あるメニューです。 

蕎麦は北海道旭川市江丹別産の「新蕎麦」! です。 

正に新蕎麦の香りがする。程よい長さで、ツルツルと喉を通って行った。とてもとても、美味しかった。薬味は山葵(本山葵)で、甘みを感ずる辛味が良い。葱の切り方も、細過ぎずに、葱の食感もありました。細かく細過ぎる和食の包丁技を自慢する様な葱は好きではない。 蕎麦湯はさらさらで金属のやかんで供される。 菊正宗を常温(上温)で頂く。 

贅沢にも、「松茸の土瓶蒸し」を頂く。松茸、鱧、椎茸、蒲鉾、海老、三つ葉と実に、鰹出汁の良く効いた汁で、秋を満喫。最後にカボスを少し潰して果汁を加えて酸味を出す。秋の味が一杯でした。 そば茶で仕上げにしました。 御馳走でした。