美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　店主は、玄庵で製粉を修業したようです。汁は実家の父に教えてもらったとネットにあった。今日は、自慢のなす汁せいろを食べに行く。
　店に19時頃着くと1組が待っていた。しばらくするとまた1組やってきた。ここは相席をさせずゆったりと座らせるので、待ち時間は長いが、ぎゅうぎゅう詰めになるより私は好きだ。
　店に入ると、正面厨房右に、電動石臼が回っている打ち場がある。

夜メニューの出汁巻き玉子、揚げそばがき、それから、なす汁せいろ、天せいろを注文。
　奥さんらしい花番は、食べている状況を見ながら次の料理を持ってきている。
　出汁巻き玉子は、出汁たっぷり、8cm×8cm程度で4等分に切られている。大葉の上に絞られたおろしがたっぷり。ふわふわで美味しい。

　揚げそばがきは、5cmφ程度が2個、低めの温度で軽く上げている。甘さ抑えめの汁にたっぷりのおろし、パプリカ、カボチャ、ゴボウ、レンコン、マイタケ、なす、花かつおが入っている。こういう食べ方も美味しいね。

　なす汁せいろは、なす、れんこん、長ネギ他が入って、鴨せいろの汁か。蕎麦湯用に蕎麦猪口が用意されている。
　蕎麦は薄い緑、細打ちで、角が立っている。腰あり。そのまま山葵だけで食べたいぐらいです。天せいろは、天ぷら用の汁と蕎麦猪口は別になっています。薬味は、山葵とほぐされたネギ。

　天ぷらは、海老、キス、コーン、生姜、カボチャ、しいたけ。からっと揚がっている。海老を押さえるように盛り付けられていて、食べていくうちに、押さえられていた海老がころんと落ちた。すかさず花番が来て、片付けながら「すぐに別にお持ちします」という。なんと気持ちの良い店なのだろう。揚げたてのプリプリした海老を持って来て戴いた。\4850、気分の良い代金だった。

　出汁巻き玉子￥900、揚げそばがき￥900、なす汁せい\1350、天せいろ￥1700　合計\4850