私が住む墨田区向島。東京スカイツリーから徒歩10分程のこの地は、かつて花街として栄え、現在も幾つかの料亭が点在しており、運が良ければ芸者さんを見かけることもあります。その料亭のうちの一つ「すみ多(すみだ)」の二代目女将が開いた蕎麦屋が今回訪れた「向島七福すずめの御宿」です。
料亭女将が開いただけあって、店構えはしっとりと落ち着いており、一見すると蕎麦屋には見えません。玄関入ってすぐに窓越しで蕎麦打ち台が見え、期待で胸が高鳴ります。粋な演出、とも言えるでしょう。
休日の昼と言うこともあり、私達の前に3組程並んでおり、待っている間に注文を検討。
このお店の売りは「江戸蕎麦」と言うもので、江戸初期にまだ醤油が一般的で無かった頃、現代のつゆの代わりに長野のおしぼり蕎麦のように、味噌を大根おろし汁に溶いた「江戸つゆ」と言うものに付けて食べていたそうで、それをこのお店が独自に復刻したものを食べることが出来ます。
しかしながら私達は、初回訪問時にはごく一般的な蕎麦を選ぶことをポリシーとしており、今回はかえし醤油の効いた現代のつゆで蕎麦の味をガツンと感じられそうな「田舎蕎麦」にしました。江戸蕎麦、江戸つゆはまた今度、と言うことで。
待つこと10分程。運ばれてきた蕎麦は驚く程に黒く太く、黒いホシだけでなく白い粒々が見られます。どうやら白い粒は丸抜きの蕎麦粒を砕いて練りこんだものだとか。
荒塩に付けて食べると、粒がプチプチと弾ける食感がとても楽しく、噛む度に蕎麦の香りが溢れ出します。こんなに粒々感のある蕎麦を食べるのは、蕎麦の食べ歩きを始めてからは初めてかもしれません。
つゆはかえし醤油が強めですが、蕎麦の香りや食感が強烈なので、これくらい濃い味のほうが良いのでしょう。
蕎麦が太い分本数が少なく「足りるかな」と思いましたが、噛み応えがあるので女性の私には十分でした。男性にはちょっと足りないかもしれません。そんな方には、ご飯物とセットになったお得なランチもあるので、そちらを選ぶと良いでしょう。
私の食後の楽しみである蕎麦湯。ここの蕎麦湯は濃くてとろみも強く私好みでおかわりしたいほどでした。
家から歩いて5分程なので、今度は江戸蕎麦を食べに来てみたいなと思います。
店名 | 向島七福すずめの御宿(向島) |
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電話番号 | 03-3622-4235 |
住所 | 東京都墨田区向島2-9-2 |
アクセス | とうきょうスカイツリー駅徒歩10分。 |
営業時間 | 【昼】12:00~15:00 【夜】17:00~23:00 |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,300円 |
平均的な予算(夜) | 2,000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 可 |
個室 | 有 |
席数 | 34席 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有 |
ホームページ | 無 |