神楽坂の路地を裏へ裏へと入った、ひと通りの無さそうな路地の突き当りに、意表をつく板塀に囲われた建物が現れ、うっかり見過ごしそうな隠れ家的雰囲気のお店。中に入ればロココ風の椅子が並び、またまたサロン風な趣のインテリア。「竹やぶ柏」で修行されたという雰囲気はそのままに、そこここに粋なインテリアが施され、ゆったりと落ち着ける感じがします。
お邪魔した日は3000円のコース料理を予約して行きました。さあどうぞと出されたのは青磁の器にゆるくまとめられた蕎麦がき。肌寒い日でもあったので、この暖かな蕎麦がきが最初に出されたのはことのほかうれしく、立ち上るお蕎麦の香りを吸い込みつつ、ハフハフ言いながらペロリ平らげました。
箸休めのエビの頭の素揚げはからりと軽く香ばしくパリパリ。前菜はエビのみそ焼き・豆腐梅餡のせ・子持ち鮎の含め煮・卵焼き・切り干し大根煮物。どれも美味しく、特に切り干し大根の厚みと幅がユニークで美味しかったですね。
せいろ蕎麦は薄緑色で手繰り寄せるとほのかに蕎麦の香りが立ち上り、口に含めば穀物味がモチっとした食感とともに広がり、のどごしもよく、太さもどちらかと言うと細めで好みでした。この後ニシン蕎麦も出され、これはもう煮含められたニシンのちょっと甘目な味が蕎麦つゆにぴったりマッチして絶妙な美味しさ!今までニシン蕎麦を敬遠してましたがちょっと考えを改めましたね。最後のデザートは水ようかん。大満足のお蕎麦屋さんでした。お酒はいただきませんでしたが、シャンパンから日本酒までこだわりの品揃えのようでした。
最後に器がどれも素晴らしく、美味しさの半分は器からと思っている(大げさ?)自分としてはとても楽しい時間でした。
店名 | 東白庵かりべ |
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電話番号 | 03-6317-0951 |
住所 | 東京都新宿区若宮町11-7 |
アクセス | 飯田橋駅より神楽坂上に向かい徒歩15分ほど。「毘沙門天」の少し手前を左に入り早稲田通りの裏路地へ、「神楽坂割烹加賀」の角を右に曲がりさらに左に曲がった袋小路のつきあたり。 |
営業時間 | 昼 11:30~15:00 夜 18:00~22:00 日・祝 11:30~21:00 |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1000円~2000円 |
平均的な予算(夜) | 5000円~6000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 可 |
個室 | 有 |
席数 | 22 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
ホームページ | http://touhakuan.jp/ |