確か昼は何回も並んだり断られたりした記憶が。夜もなかなか予約が取れない人気のお店と聞いていますが、今回はしっかり予約がとれ、しかも私達だけの貸切状態としてくださいました。
小さな川の畔に立つ古民家。ガラリと引き戸を開けると、そこには昭和の初期を思わせるレトロな空間が広がっています。元々の古家を自分で手を入れてリメイクしたというご主人は器も野菜も全部手作り。供される器はどれもほっこりと温かみのあるものばかりでご主人のお人柄がしのばれますね。
もちろんお蕎麦も手挽きだそうですが、丁寧で手を抜かない仕事は、蕎麦懐石のお料理にも現れていて、丁寧に取られたお出汁の味がしみじみと美味しい。もろこに柿の白和えや餡かけの蕎麦豆腐に紅葉人参、その餡にはフレンチのようなデコレーションも施されていて、ほんとうに目でも楽しいお料理の数々。こだわりの日本酒と相まって、ついつい杯も進んでしまいますね。野菜の炊合せも野菜そのものが新鮮なので素材の味がとびきりの美味しさ。出汁巻きはお出汁と卵の優しい甘さがいい具合。ワサビでいただく鴨や真薯椀や銀杏にひと手間むかごを挟んでの揚げ物などお蕎麦屋さんに来ていることを忘れそうなお料理ですが、やっぱりお蕎麦屋さん!締めは田舎蕎麦。添えの辛味大根がいい辛さを出してます。お蕎麦は色黒な割には、ざらつきもなく、もっちり、すっきりとしていながら、たおやかな蕎麦の風味が感じられます。喉越し重視かな?蕎麦つゆは、かすかに鰹の風味がきいている辛めの汁、田舎でありながら細めのお蕎麦とうまく絡んで、お蕎麦の甘みが引き立っているような感じで美味しいです。蕎麦湯はややとろみのあるタイプでデザートの前にお腹がいっぱいになるなと思いつつ飲み干してしまいました。
お料理と器を愛でながら、杯を傾ければ、時間はゆっくりと流れていき、気分もゆったり至福の時を過ごすことが出来ました。
店名 | 土家 |
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電話番号 | 042-392-9457 |
住所 | 東村山市野口町4-18-1 |
アクセス | 西武新宿線東村山駅西口より駅を背にしてYの字に伸びる左側の道を直進。小さな川が見えたら右に曲がり、その川沿い。駅から徒歩で5分ほど。 |
営業時間 | 昼 11:30~14:00 夜 17:30~20:30 |
定休日 | 水曜日と第一火曜日 |
平均的な予算(昼) | 1000円~2000円 |
平均的な予算(夜) | 6000円~8000円 |
予約 | 完全予約制 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 有(半オープン) |
席数 | カウンター4席・テーブル6席 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
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