美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　お店のインテリアイメージは白木和風モダン。生け花のあしらいが店頭を飾っています。スタッフは白いシャツに黒の前掛けでイケメン揃いと評判の上、サービスも控えめながら丁寧です。壁に向かったカウンターが一人でも入りやすい雰囲気を作っており椅子も大きくゆったりしていて女性客を意識していると思われ、そんな女性もやってきていました。

 　会津・茨木産などを真空低温貯蔵して使う分だけを自家製粉とのこと。粗挽きせいろは、はっきりとホシが目立ちザラザラと歯に当たるワイルドさのようでしたが鴨南蛮を注文。細いお蕎麦ながら腰もありエッジの立った、きりりとしたお蕎麦で、温かい蕎麦つゆにも負けていませんね。蕎麦つゆはコクがありやや辛めですが鴨とお蕎麦と合わさるとまったりとした甘みも感じました。

 　お料理は出汁巻きにしても、揚げ物にしても繊細な作りという感じでふわっと軽く、口当たりがよくどれも美味しいです。蕎麦湯は白くやや泡立つポタージュ風。

 　器にも気を使っているように見えたのでお聞きしたら、近くの有名な器屋さん「花田」で探してくるのだとか。やはり美しい器はお料理、お蕎麦の味までも引き立てるように思えます。