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銀杏(ぎんなん)(大島)(東京都

モダンなお蕎麦屋 「銀杏(ぎんなん)」(大島)
レポート提出者:耳順さん

masakiicho01.JPG 昨年の蕎麦鑑定士の試験会場で、食味試験に供された12種類の10割蕎麦を打たれたのが、ご主人の田中氏であった。その時に、田中氏から名刺をいただいた。名刺には「株式会社 銀杏、代表取締役」と記されていた。株式会社のお蕎麦屋はおもしろい。株主会はどんなふうに開くのだろう。

 大島2丁目の防火の神を祀った愛宕神社の横にお店がある。境内のイチョウの木の枝が路地に大きく張り出している。お店の名前は、このイチョウに因んで付けmasakiicho02.JPGたのかもしれない。打ち放しのコンクリート壁を四角く切り取った間口を入ると、のれんの掛かった引き戸がある。看板がないので、のれんがなければ民家と間違えそう。

 お店の内壁も打ち放しのコンクリートで、岩屋のようなおもむきである。天井は高く、入口から入って右手中ほどに2階の宴会座敷に通じる階段がある。

 私は辛みおろしそばを、家内は温かい青さのりそばを、それから蕎麦前にビールと卵焼きを注文した。卵焼きは、甘さ控えめでふんわりと焼きあがっている、口に入れるととろりと溶けるような食感がある。大変美味しい。

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 せいろに盛られた蕎麦に辛み大根おろしのそば汁を想像していたが、浅いどんぶりに入れた蕎麦に薄味の冷たいだし汁をかけて、その上に辛み大根のおろし、細かく刻んだ小ネギ、刻んだ焼のりがたっぷり乗せてある。蕎麦が見えないほどである。
 箸を入れて蕎麦を掬って一口すすってみた。文句なく美味い。辛み大根のからさと、だし汁とが絶妙なバランスで蕎麦の味と調和している。箸で掻き分けてそばだけを摘まんでみた。麺線は細めで色は薄茶色。香りは上々だが、大根とだし汁に負けてやや控えめに感じる。弾力は強いが、のど越しは素晴らしく良い。蕎麦粉はキタワセソバを石臼挽き自家製粉したもので、二八だとのこと。残った汁にどろっと白濁したそば湯を入れて飲んだ。これは後引きで、そばちょこで3杯飲んだ。

 隣の席では、若い男女が蕎麦前に卵焼きと鉢物で白ワインを飲んでいた。暫くすると、予約客の若い会社員一行が入ってきて2階に上がっていった。新しい感覚のおそば屋さんで、若者の志向に合わせた品揃えをしているようである。

 次回は、せいろをたのんでみたい。

店名銀杏(ぎんなん)(大島)
電話番号03-3681-9962
住所東京都江東区大島2丁目15−3
アクセス都営地下鉄新宿線西大島駅A2出口より徒歩5分
営業時間11時~14時30分 18時~22時
定休日毎週月曜日、月2回火曜日
平均的な予算(昼)1,000円~2千円
平均的な予算(夜)5千円前後?
予約
クレジットカード
個室あり(2階座敷)
席数一階20席
駐車場なし
禁煙禁煙
アルコール日本酒、焼酎、ビール、ワイン
ホームページhttp://www.ginnan.sakura.ne.jp/
35.6904709,139.82321739999998

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