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蕎麦 季(東京都

蕎麦つゆはまろやかで良好だが、店内のタバコの煙ですべてが台無し
レポート提出者:かきあげそばさん

 平成24年10月28日、日曜日の昼12時少し前に店に行く。店は東急目黒線武蔵小山駅の地上口を出て西小山1_店の外観[1]季.jpg方向に少し進み、大通りを右に曲がり、学芸大学方向に進むと右側に現れる。駅から少し離れた場所であるが、大通り沿いの商店街の一角に位置する。駅南側には全国的にも有名な大規模アーケード商店街があり、買い物客で毎日賑わっている。そのため、ラーメン屋や牛丼店、居酒屋などのライバル店も多い。その商店街とは駅の反対側で少し離れた場所に位置しているにもかかわらず、いつ店内を覗いても客でいっぱいである。ちょっと気になる『人気店』の様相を呈している。おそらくこの蕎麦屋は常連客が多いほか、人気店を訪ねる新しい客も結構多いのかもしれない。

小規模マンションの半地下に店はある。入口の脇には『そばもおつゆも自家製です』の看板がある。店内は奥行きがあり、木や白壁を使い田舎の蕎麦屋を感じさせる。ただ、天井は鉄骨のアングルがむき出しのまま。全体は十分に和の雰囲気。おつまみのメニューが壁に掛けられており、ボトルキープの焼酎が並んでいる。店内は満席状態。奥にカウンター席があり、5人座れる。他はテーブル席で、2人席が2卓、4人席が4卓である。個室はないようだ。店員は客室に2人、厨房前室に2人おり、厨房にも2人程度が働いているようだ。店の広さとしては普通規模と言える。

 メニューは豊富である。家内は『本日のランチ』の『穴子天丼セット』、私は蕎麦の基本の『大もり』を注文した。メニューの説明書きによれば、『北海道「北そらち」産の玄蕎麦を時間をかけた本格手打ち蕎麦』とある。どのような味なのか楽しみである。出された冷水で喉を潤す。2_店頭のランチメニュー季.jpg

待つこと約7分。妻の『穴子天丼セット』の蕎麦が、続いて私の『大もり』がテーブルに。『大もり』の蕎麦の多さに絶句! 普通の店の『大もり蕎麦』と比べれば2倍以上ありそうな山盛り状態である。妻が注文したセットの『もり』も、他店の普通盛りくらいある。麺の太さ、色は普通か。薬味はネギとわさび。量は問題なし。2分遅れくらいで、『穴子天丼』の丼も届く。ご飯の上には、穴子、かぼちゃ、しそがのっている。ご飯の量はやや少なめとも感じるが、セットメニューであれば普通なのかもしれない。

蕎麦について、麺のコシ、歯応え、食感、喉越しは特に問題なし。普通程度の感じ。蕎麦の香りは感じられなかった。口にいれても蕎麦粉のザラつき感や、『ベチャッ』とした感じはなく、普通に安心して食べられる蕎麦である。ただ、蕎麦の量が多すぎて、箸で蕎麦を掴むと端から落ちてしまう。ユニークさは結構であるが、気になって落ち着いて食べられない。もう少し大きな皿にでも入れて欲しいものだ。店員に確認すると、中盛は普通盛の1.5倍、大盛は2倍だそうだ。特盛になると皿で出されるとのこと。

蕎麦つゆは鰹出汁だと思う。まろやかな口当たりで、甘すぎず、辛すぎず、濃すぎず、丁度良い感じである。妻は3_店頭の看板季.jpg『一番好きな味』と絶賛していた。ほんのり感じる甘さは、みりんだろうか。蕎麦つゆの量については、大もりを頼んだ私にも十分な量があった。

ご飯は少し硬めである。好みの問題かもしれないが、もう少し柔らかい方が良い。妻から一口貰った穴子は柔らかくて美味しかった。

しばらくすると蕎麦湯が運ばれてきた。蕎麦湯は透明で、ごく僅か薄く白濁している程度である。蕎麦湯に蕎麦の味は感じられるが、もう少し濃度が高くても良いと思う。

 夜のメニューである酒、つまみの種類は十分だと思う。チェーン店の居酒屋のような格安のつまみはないが、会社帰りのおじさんが軽く飲む店としては種類も値段も相応であろう。コーラ、オレンジジュース、グレープフルーツジュースが300円で注文できるが、特別な子供向け料理やデザートはメニューに見当たらなかった。いわゆるファミリー向けの店ではないのかもしれない。

 とても残念なことに、この店は禁煙でなかった。あとから会社員とおぼしき4人組が入ってきて、店員に灰皿を求めた。すんなりと灰皿が用意され、その4人は順次タバコをふかし始めた。煙がすぐに臭い始め、もう蕎麦や蕎麦つゆの味を楽しむことはできなくなった。ランチタイムでこの調子であれば、夜の居酒屋タイムでは店内に煙が立ち込めているであろうし、そうなれば蕎麦の味を感じることなどまず不可能であろう。禁煙でないことが非常に残念である。4_メニュー季.jpg

 全般的な印象としては、町の蕎麦屋の域を超えなかった。『人気』に釣られてしまっている感じがある。蕎麦つゆの味は良好であったが、蕎麦そのものの味については普通程度であったと思う。値段は手頃であり、600円の『もり』に150円なり200円をプラスすれば、山盛りの蕎麦を安くたべることが可能である。ランチタイムにたくさん食べたい客には最高であると思う。量が多いことも人気の一つなのかもしれない。しかし、禁煙でないことがこの店のすべての評価を下げてしまった。蕎麦つゆの評価は『中の上』、蕎麦の味は『中』、喫煙に対する取組みは『下』と言えよう。

 

【写真の説明】5_店内のつまみのメニュー季.jpg

1 店の外観
2 店頭のランチメニュー
3 店頭の看板
4 メニュー
5 店内のつまみのメニュー
6 もり(大盛)
7 もり(大盛):拡大
8 ランチメニューの穴子天丼
9 蕎麦湯

※主なメニュー

・温かいおそば
たぬきそば:650円
きつねそば:750円6_もり(大盛)季.jpg
月見そば:680円
かき玉そば:750円
なめこそば:780円
おかめそば:930円
カレー南蛮そば:830円
肉南蛮そば:800円
鳥南蛮そば:800円
鴨南蛮そば:1,050円
天ぷらそば:1,100円
鍋焼きうどん:1,300円

・冷たいおそば
もりそば:600円
ざるそば:650円
冷やしたぬきそば:800円
冷やしきつねそば:850円
おろしそば:850円
みぞれ納豆そば:880円
三色(とろろ、なめこ、たぬき):880円
つけとろろそば:880円7_もり(大盛):拡大季.jpg
鴨せいろ:1,050円
天つけ(海老):950円
天つけ(穴子):950円
海老天(1本):300円

※中盛そば:150円増、大盛そば:200円増、特盛そば:400円増

・丼物
玉子丼:780円
カレー丼:880円
親子丼:880円
カツ丼:920円
天丼:1,050円
本日のランチ8_ランチメニューの穴子天丼季.jpg
ミックス天丼セット(大エビ、イカ、ナス、パプリカ):900円
穴子天丼セット:850円
牛バラ焼丼セット(温玉、サラダ添え):900円
づけ丼セット(マグロ、タコ、カンパチ):900円
※丼セットには、もり又はかけ付き

・一品料理
豆アジ唐揚 味酢:500円
アスパラ天:550円
さつま芋天:450円
ちくわ天:480円
野菜天:780円
天盛:1,500円
小柱かき揚げ:630円9_蕎麦湯季.jpg
まぐろぶつ:600円
たこぶつ:600円
中とろぶつ:800円
冷奴:450円
いたわさ:480円
さばの塩焼き:630円
厚焼きたまご:480円
ビール
アサヒスーパードライ 
生(中):550円・生(小):450円・瓶:600円
そば湯・そば湯(冷) 焼酎割:400円

・焼酎 
吉兆雲海 蕎麦 ボトル:3,000円 単品:400円
夢乙女 綺羅麦 麦 ボトル:3,000円 単品:500円
のこのこ 黒 麦 ボトル:3,000円 単品:500円
古秘 からり芋 芋 ボトル:3,000円 単品:500円
白水 米 ボトル:3,000円 単品:500円
鍛古譚 しそ ボトル:3,000円 単品:500円
・日本酒(冷酒)
八海山、高清水、真澄:600円
梅酒、梅酒サワー:500円

店名蕎麦 季
電話番号03-3712-1560
住所東京都目黒区目黒本町3‐5‐13
アクセス東急目黒線 武蔵小山駅から徒歩約3分  武蔵小山駅から学芸大学駅方向に約200メートル進む
営業時間昼 11:30~15:00(ラストオーダー 14:30) 夜 17:30~22:00(ラストオーダー 21:30)
定休日水曜日
平均的な予算(昼)1,000円弱
平均的な予算(夜)2,500円程度(軽く一杯飲んで軽くつまみと蕎麦を食べて)
予約
クレジットカード不明
個室
席数25席
駐車場無 ※店前に路上パーキングあり。付近にコインパーキングあり。
禁煙喫煙可
アルコール有 (ビール、日本酒、焼酎)
ホームページ
35.62086550000001,139.70185200000003

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