商売繁盛の神様を祭る東京・神田の神田明神へ御参り。時間は午後3時過ぎた頃。ちょこっと、小腹が空いたなぁ~とそば屋らしいそば屋、『神田まつや』へ江戸の老舗のそば屋です。
風格もありながら、庶民的な雰囲気の店内、店構えも風情があります。今日は平日、時間もこんな時間なので空いてるだろう・・・と、思ったら これがほぼ満席。おそるべしそば屋!しかも、ほとんどの人が昼間っから皆さん、酒呑んでます!さすがッ!!
ビールは「赤星」サッポロラガーもある...お通しには蕎麦味噌が付いてくる...しかし今日のところは我慢、我慢。でもって、大もりそばを注文しました。
それほど待つこともなく、素敵な花番さんが運んで来てくれました。まずは、なにもつけずに素そばで一口。"そば"そのものの香り、味を楽しむ...続いて、そばつゆを一口。
"つゆ"そのものの風味、その奥に潜む出汁を楽しむ...今度は、山葵をそばに直接つけて・・・おおっ~と、山葵はついてなかった。次に、そばにつゆを半分で一口。"そばとつゆ"双方のバランスを楽しむ...さらに、薬味のねぎを半分入れて一口。
"ねぎ"でそばの味が一段と引き立つ...あとは、ズズズっと、啜る《そば》がいい。
最後のそば一本、つゆ一滴まで頂けることが何よりの"喜び"...あぁー おいしい!さっぱり、シンプルな味。適度な風味と、適度な歯ごたえとコシ、そしてのど越しの良さ...
いくつかの美味しい要素の全てが唐突しておらず、んん~ん、絶妙なバランス!
そばつゆは、江戸の味。やや辛めの甘口。しかし、出汁がしっかりと効いて、そばとつゆの絶妙なハーモニーを醸し出しています。奥深いところに上品な出汁が感じられます...
最後に、そば湯。つゆを薄く割って飲んでみると、これがまた良い!さらっとしたそば湯は雑味のない丁寧な味で、出汁の上品さがよく分かります。そば湯だけでもいくらでもいけそうです。今度は、是非とも「そば湯割り」で頂きたい。
江戸から続く街蕎麦の決定版、老若男女、誰が食べてもおいしいと感じる。しかも、これだけの老舗ながら、もりが600円で大もりは、700円。ちゃんと量があってきちんと食べた気がします。香り、味などに、素晴らしく際立ったものがあるわけではありませんが、蕎麦が江戸庶民の日常であることを感じさせてくれる、ある意味、身の丈に合った親しみやすい味。
これがホントの"そば"なんですよねぇ~。庶民的でありながらもあくなき追求、その努力の証が老舗と呼ばれる暖簾の証なんでしょうね。手頃な価格で気軽に気取らず、美味しいそばが食べられる。これこそ、本来のそば屋なんです!いつか、そば屋で昼からお酒が似合うようになりたいなぁ...
店名 | 神田まつや |
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電話番号 | 03-3251-1556 |
住所 | 東京都千代田区神田須田町1-13 |
アクセス | JR神田駅 東口 徒歩5分 地下鉄丸の内線淡路町駅 A3出口 徒歩1分 地下鉄都営新宿線小川町駅 A3出口 徒歩1分 |
営業時間 | 月~金 11:00~20:00 土・祝 11:00~19:00 |
定休日 | 日曜(祝祭日は営業) |
平均的な予算(昼) | 2000円 |
平均的な予算(夜) | 3000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不明 |
個室 | なし |
席数 | 約60席 |
駐車場 | なし |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | あり |
ホームページ | http://kanda-matsuya.jp/ |