150年の歴史ある蕎麦屋さんに興味津々で出かける。清潔感のある涼しげな白いのれんの店構え。土曜日なので中も落ち着いた雰囲気である。「天せいろそば」を注文する。群馬赤城深山の十割夏蕎麦である。瑞々しく盛られた蕎麦は口の中に入った時やや柔らかさを感じるが長く中等度の太さという出来である。喉越しはすっきりしている。風味はよくわからない。店のメニューには「歯ごたえ・喉越し・風味抜群」とある。秋そばが出るまで夏蕎麦の風味を維持することは大変難しいと思う。夏蕎麦は生産量も少ないので・・・苦労も多いと思われる。その苦労をいろいろ探索したいが・・・主として北海道・茨城の純国産の蕎麦粉を使用しているそうだが現在は幸運にも群馬深山の夏蕎麦とのこと。これで私も4店目の深山蕎麦を口にでき幸せである。
これまでの4店すべてが深山蕎麦を宮本製粉から購入している。店主がにこにこと自信をもって群馬深山産蕎麦を宮本製粉から購入して打っていますと言う。そこで宮本製粉に興味を持ち、話を聞きに訪問してきた(8月13日)。事前連絡があれば工場見学可能とHPにはあったが専門業者のみとの事で工場見学は出来ず残念ではあつた。事務所では次々と電話が鳴り大変忙しい中での対応であった。社の信念は、「生産者との付き合いを深くし、ゆっくり丁寧に蕎麦を挽く事を基本としている」との事。生産者との付き合いを深くということは、生産者を訪ね、畑を見て耕法を知り納得する事であると話されている。輸入原料も多く、アメリカワシントン州産・中国内蒙古産・カナダ産・オーストラリアとのブレンド等商品がある。製法はロール式と石臼式の2種だが中でも群馬深山産夏蕎麦は石臼のみで行っているのが特徴である。9割はロール式の中で石臼挽き1割は貴重である。美味しさの秘密の一つかもしれない。しかし、これまでの4店は自家製粉なので玄蕎麦の状態での仕入れになる。夏蕎麦のベールはなかなか厚い。
天ぷらは夏野菜がメインで茗荷、カボチャはからりと揚がりうれしい。蕎麦の汁とよく合う昔懐かしの味となっている(やや醤油味が濃い目)。
八代目の若当主は研究熱心でN-アカデミー(ネットスクール)蕎麦打ち講座も担当している。 以上
店名 | 江戸蕎麦手打処處 あさだ |
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電話番号 | 03-3851-5412 |
住所 | 東京都台東区浅草橋2-29-11 |
アクセス | JR総武線 浅草橋駅 東口より徒歩3分 都営地下鉄浅草線 浅草橋駅 A4出口より徒歩2分 |
営業時間 | 平日 昼 11:30~14:30 夜 17:30~22:00(L.O.21:00) 土曜日 昼 11:30~14:30 夜 17:30~21:00(L.O.20:00) |
定休日 | 日曜日・祝祭日 |
平均的な予算(昼) | 1000円から1500円 |
平均的な予算(夜) | 1000円から3000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 可 |
個室 | 有 |
席数 | 1階 30席 2階 2012年夏に座敷を椅子席に工事する |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 酒多種 |
ホームページ | http://www.asada-soba.co.jp/ |