〝ひろ作〟は蕎麦屋ではありません。割烹・小料理屋です。しかし、ひろ作を訪れる客は、例外なく蕎麦好き、蕎麦通です。
でなきゃ、2~3週間前から平日のみの予約、しかも12時ちょっと前までに入店するという厳しい条件を容認する筈がありません。
しかも夜は一人3万円超の価格設定。たとえ、ミシュラン店であっても・・・。この条件を受け入れるのは蕎麦フリークしかありません。
このお店の名前、店主の名前と関連があるかと言うと、全くありません。
店主は渡辺聡さん。とても優しく物静かな店主です。奥様も素敵で息の合ったご夫婦です。
渡辺さんは、元々有名な料亭で修業をされて和食一筋に進まれた方。〝ひろ作〟を新橋駅に近い裏通りに作った時に前のオーナーが〝ひろ作〟の名前で小料理屋を営んでいました。
渡辺さんは、そんなこと全然気にしないで、その名前をそのまま看板に・・・。
全く鷹揚なご性格です。
蕎麦を作り始めたのも常連のお客さまのオススメ。蕎麦打ち道具を全部お客さまから頂いて始めました。それは、渡辺さんが生涯忘れることの出来ない美味しい蕎麦と信州で出会ったことから始まります。
今でも、渡辺さんは、あの時の蕎麦に少しでも近づいたかなと思われるそうです。そして日々、丹精に蕎麦を打ちます。
〝ひろ作〟の料理を一言で表せば〝透明な料理〟。それは、店主の生き方そのものに通じるように思われます。
自己を主張し過ぎない生き方。全てのモノをすっ~と通してしまう鷹揚な生き方です。それが蕎麦に表れます。〝透明感のある蕎麦〟。
その日にお客さまにお出しする蕎麦は、全て手挽きです。朝早くから石臼を手でゆっくりと回して製粉します。
蕎麦粉は2種類用意します。殻を剥いた丸抜きの蕎麦と殻の付いた玄蕎麦。丸抜き蕎麦は、透明感のある蕎麦になります。そこに玄蕎麦から挽いた粉をブレンド。今まで見たことのないような透明でありながらホシの入った美味しい蕎麦が出来上がります。つゆを浸けるのが勿体ないような美しい蕎麦です。食べてもびっくり。蕎麦打ちを全て独学で学んだと仰る渡辺さんの凄腕を間近で見た感動がいつまでも心に残ります。
店名 | ひろ作 |
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電話番号 | 03?3591?0901 |
住所 | 東京都港区新橋3-6-13 |
アクセス | 新橋駅から徒歩3分 |
営業時間 | 昼 12:00~13:00 夜 18:00~ |
定休日 | 土・日・祝日 |
平均的な予算(昼) | 2,000 ~ 2,900円 |
平均的な予算(夜) | 30,000円以上 |
予約 | 昼夜共完全予約 昼は予約困難 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | カウンター5席 テーブル4席 他に2階席あり |
駐車場 | 無 |
禁煙 | |
アルコール | 有 |
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