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手打ちそば 吉法師(東京都

こだわりの蕎麦の味と和の雰囲気が織り成す、贅沢なひととき
レポート提出者:かきあげそばさん

201305151.JPG平成25年4月9日、火曜日の午後7時に入店。平日のためか、他に客は無い。入口左側には打ち場があり、右側に客席がある。外観はいかにも和のつくり、店内はさらに和の雰囲気で満ちている。

4人席のテーブルが3つある。壁や床、テーブルの色使いを始め、暖簾や座布団その他の小物類が落ち着いた空間を演出している。

 私は冷たい蕎麦の『田舎』(735円)を、妻は温かい蕎麦の『花まきそば』(945円)をお願いする。『田舎』の量は120グラムとのこと。少し足りない気がしたが大盛りはないとのことで、食後に『そばがきぜんざい』(735円)をお願いした。

20130515menu.jpg待つこと6分ほどで、『田舎』が運ばれてくる。直後に『花まきそば』も。 『田舎』の蕎麦は、もちろん見た目は黒くざらついた感じがする。麺の太さは中太で、瑞瑞しく端正な切り口である。蕎麦の香りも十分感じられる。コシが強く、しっかりとした噛みごたえ。好みとしては『あと数秒茹で時間が長くても良いのでは・・・』とも感じるほどの茹で加減というか、噛みごたえだが、まあ好みであろう。見た目ほどの麺のザラつき感はなく、喉越しは良い。蕎麦の量は少ないが、中太の太さがあるため、見た目にも、口の中に入れても存在感がある。まさに『田舎そば!!』という感じだ。

20130515そば.jpg蕎麦汁は上品な鰹節の香りがする。色は少し薄めの褐色。口にすると、やや甘口だが、しっかりとした深みのある味で良好。蕎麦に浸けても負けない濃さがあったが、決して蕎麦の味は邪魔しなかった。もし甘く感じれば、薬味の辛味大根で調節も可能。

一方、『花まきそば』は、メニューの説明書きに『浅草海苔の味と香りがそばによく合います』とあるように、蕎麦と海苔がとても良く合っていた。汁が非常に優しい味でコクがあり、幸せな気持ちになってくる。わさびを入れるとほのかな香りがあり、味に変化がついて、これまた良好。麺の太さは普通であるが、柔らかすぎず、適度な硬さを保っていた。

鉄瓶に入れられた蕎麦湯は白濁している。少しとろみもある。濃すぎず、薄すぎず、鉄瓶で温かさが保たれ、4杯ほど美味しく頂いた。もちろん、蕎麦つゆを割っても美味しかった。

8 蕎麦湯.JPGデザートの『そばがきぜんざい』は、大納言小豆のつぶあんと、そばがきの相性が実にあっており、美味しく頂いた。甘すぎず、上品な味だ。

参考情報として、本格的な蕎麦店には珍しい『宅配サービス』を行っている。宅配専門業者のシステムに事前登録しておく必要はあるが、この店の美味しい蕎麦やうどんが自宅や職場で味わえることは非常に嬉しい。

9 そばがきぜんざい.JPG全体の印象として、『確かな味の店』であると感じた。蕎麦粉を石臼で挽いたり、食材の産地や酒にこだわったり、『旨いもの』へのこだわりが大いに感じられる店だ。大事なお客様をお連れしても良い店として推薦できる。今回食べた『田舎』蕎麦は、挽きぐるみの香りが十分感じられ、都会にいながら『田舎』の味がとても良く味わえた。蕎麦の味と、店の落ち着いた和の雰囲気が織り成す、何とも言えないとても贅沢なひとときだった。次回は、石臼挽き最高級のそば粉を使用したという、『せいろ』を頂くことにしよう。

店名手打ちそば 吉法師
電話番号03‐3794‐5253
住所東京都目黒区碑文谷4‐2‐3
アクセス東急東横線学芸大学駅から 徒歩7分 東急東横線都立大学駅から 徒歩10分 目黒通り沿いのダイエー碑文谷店から、サレジオ教会方向に約50メートル
営業時間昼 12:00~15:00(ラストオーダー) 夜 17:00~21:30(ラストオーダー)
定休日月曜日 月1回不定休あり ※月曜日が祝・祭日の場合は、翌火曜日が休みとなります。
平均的な予算(昼)1,000円~2,000円程度
平均的な予算(夜)1,000円~4,500円程度(軽く飲んで食べた場合)
予約可能
クレジットカード
個室
席数32席程度(1階:テーブル席 12席、2階:テーブル席、座敷 約20席)
駐車場無 近隣にスーパー(ダイエー碑文谷店)の駐車場が多数有り、全く問題無し
禁煙喫煙可
アルコール有 (ビール、日本酒、焼酎など 特に日本酒は多数)
ホームページhttp://www.kichihoushi.jp
35.6219843,139.68485629999998

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