今回のお薦めは、古民家のような静かな雰囲気の中で食べる、喉越し良い十割蕎麦と、ちょっと辛めの鴨汁せいろの蕎麦湯割り。
平成25年6月30日、日曜日の午前11時45分の開店とともに入店。
住宅地の中にある古民家のような佇まいは、蕎麦屋とは気づかずに通り過ぎてしまいそう。こじんまりとした店内は、開店と同時にほぼ満席。
『十割蕎麦せいろ』(950円)と『鴨汁せいろ』(1,550円)を注文する。『十割蕎麦』は、色はそれほど濃くなく、細く瑞瑞しい。蕎麦の香りはあまり強くない。本日の蕎麦粉は、福井県丸岡在来種とのこと。程よいコシがあり、とても滑らかで喉越しは非常に良い。蕎麦汁は辛口で量はやや少なめ。鰹の香りをほのかに感じる。箸が進み、ペロっと食べてしまった。薬味はネギとわさび。
『鴨汁せいろ』のつけ汁は、鴨肉やパプリカ、肉団子、三つ葉、椎茸、麩などの具も適度に入っており、美味い。味付けは辛め。他店では甘めのつけ汁も多い中、結構な辛口で濃い。
残ったつけ汁を濃厚で白濁した蕎麦湯で割って飲むと、蕎麦湯の柔らかな甘さや具材から出た旨さも加わり、濃いつけ汁の辛さが程良く調和して実に美味い。是非とも味わって欲しい。
食後に『蕎麦掻善哉』(950円)と夏限定の『ニンジンとリンゴの寒天ゼリー』(500円)を頂いた。『蕎麦掻善哉』は食べごたえのある大きさで抹茶付き。
『ゼリー』は、上品な甘さでさっぱりとしており、見事に夏に合う。どことなく桃にも似たような味だった。
静かで落ち着いた古民家のようなこの店は、まさに大人の隠れ家と言えよう。
8月からは、昼は『蕎麦打ち教室』に変わり、夜のみの営業になるようだが、喉越しの良い十割蕎麦は変わらないとのこと。チャンスがあれば一度は訪ねて欲しい店としてお薦めする。
店名 | 手打ち蕎麦処 紫仙庵 |
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電話番号 | 03‐3712‐8555 |
住所 | 東京都目黒区下目黒6‐6‐3 |
アクセス | JR、東京メトロ南北線・三田線 目黒駅より徒歩25分 東急目黒線 武蔵小山駅より徒歩13分 目黒駅より東急バス(大岡山小学校行き、三軒茶屋行き他)元競馬場前下車 目黒通り『油面』交差点を左折、『林試の森公園』方向に徒歩5分 ※ホームページに道案内の動画あり |
営業時間 | 昼 11:45~蕎麦終了まで 夜 18:00~20:30ラストオーダー(予約優先) ※8月から昼の営業はなくなり、夜は17時30分からの営業になります。 |
定休日 | 毎週月曜日・火曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,000円程度 |
平均的な予算(夜) | 1,000円~6,000円程度 |
予約 | 可能(夜のみ) |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 16席 (4人掛けテーブル席×2、小上がり8席) |
駐車場 | 無(近隣にコインパーキングあり) |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (ビール、日本酒、焼酎) |
ホームページ | http:// www.shisenan.com |