美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

お酒とおそばをこよなく愛すビア樽です。そばやで明るいうちから１杯飲む

幸せをかみしめております。

今回、上野の名店「上野藪そば」に行ってきました。お店のある一角は朝から営業している立ち飲みなどもあり、独特の雰囲気となっています。飲兵衛にはたまらない街です。

暖簾をくぐり入店、いらっしゃいませと明るく優しく迎えてくれる。テーブル席に座り周りを見回すと、早々年配のお客様がお酒を飲みながら盛り上がりを見せている。こちらも負けじとビールを注文。しっかり冷えたヱビスビールをぐびっと飲む。至福の時です。あてに蕎麦味噌が少々、この心遣いがうれしいですね。つまみにかまぼこと焼き海苔を注文。かまぼこは肉厚でおいしいです。わさびも本わさびをすりおろしたもので、肉厚のかまぼこによく合います。

焙炉（ほいろ）に入った焼き海苔が出てきました。焙炉は中に炭が入っており最後まで香ばしい海苔が食べられます。昔の方の知恵に脱帽です。焼き海苔に合わせて日本酒を注文、菊正宗の辛口を熱めの燗でくいっと一杯。幸せが全身に広がります。いつもならこの後卵焼きですが、季節メニュー、山菜天ぷらせいろうにひかれ、本日はこちらを注文。出来上がりまで、海苔とお酒でゆっくり待ちます。ＢＧＭのクラシックが心地よく聞こえてきます。

山菜天ぷらせいろうの登場。うど、ふきのとう、タラの芽等春の訪れを告げる山菜がカラッと揚がっていておいしい。思わずお酒をおかわりしてしまいます。おそばは冷水でしめた、こしのある手打ちでこちらも美味です。蕎麦本来の香りもよく、あっというまになくなってしまいました。

本日の蕎麦屋酒はこれにて終了。名店のゆっくりとした時間の流れを堪能したひと時です。

女将さんより、耐震工事の関係で６月３日より３か月程度休業されるそうです。