平成25年5月14日、火曜日の午後2時少し前に入店。町の蕎麦屋といえば、なんとなく外観が地味な店が多いような気もするが、この店は明るく感じる。ショーウィンドウのメニューが鮮やかなことも一因だろう。明るい雰囲気は食欲をそそる。
店内は思ったより広く、手前はテーブル席で、店の奥には小上がり席もある。店内には、『最上級石臼挽き蕎麦粉を使用した自家製麺にて提供』、『北海道旭川産石臼挽き粉及び北米産KOMA種石臼挽き粉を使用しています』と案内が掲出してある。さらには、『紙エプロンあります。どうぞお気軽に申しつけください』、『全面禁煙』との張り紙もある。安心と優しさを感じる。
『大もり』(730円)を注文。8分程度で運ばれてくる。蕎麦は白く、やや細め。程よい噛みごたえであり、喉越しは良い。瑞々しさも十分感じられる。噛む前の蕎麦の香りは少ないように感じたが、噛んだ蕎麦が喉を通り過ぎる時には大いに香りを感じることができた。『大もり』としての蕎麦の量も十分である。薬味はネギとわさび。
蕎麦汁は甘辛で優しい味だ。口に含むと鰹の味と香りが広がる。甘ったるい感じは決してない。適度ななめらかさもあり、好きな味だ。
蕎麦湯は薄めの色で、蕎麦粉を足していないタイプのようだ。蕎麦汁を割ると、鰹出汁のほんのりとした甘さが味わえて、とても美味しかった。
全体の感想として、この店は出前もしている、いわゆる『町のお蕎麦屋さん』であり、『幻の蕎麦』とか、『三つ星の店』というものとは全く異なるが、是非とも近所に一軒あって欲しい店と感じた。
肩肘張らずに気軽に入ることができて、安心して食べられる優しい味の店として強く推薦したい。甘辛で優しい味の蕎麦汁は、何だか心が落ち着く味であり、特に気に入った。長年地元で愛されてきた店には、やはりそれなりの確かな味があるということだろう。
店名 | 柿の木坂 大むら |
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電話番号 | 03‐3718‐1420 |
住所 | 東京都目黒区柿の木坂2‐10‐20 |
アクセス | 東急東横線学芸大学駅西口から徒歩15分弱 環状七号線柿の木坂陸橋から駒沢通りを駒沢公園方向に約100メートル左側 |
営業時間 | 11:00~20:30 ランチメニュー 11:00~14:30(日曜・祝日を除く |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,000円程度 |
平均的な予算(夜) | 1,000円~3,000円程度(軽く飲んで食べた場合) |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 38席程度 (テーブル席30席、小上がり席8席程度) |
駐車場 | 無(近隣300メートル以内にコインパーキング複数あり) |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (ビール、日本酒、焼酎、サワーなど) |
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