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更科 美やこ(東京都

年配サラリーマンが毎日通いたくなる、さっぱりとした喉越しの蕎麦
レポート提出者:かきあげそばさん

1 gaikan.jpg今回は、さっぱりとした喉越しの蕎麦で、価格も庶民的な町の蕎麦屋さんを是非紹介したい。 

平成24年10月16日、火曜日の午後0時半過ぎに入店。店は東急東横線学芸大学駅東口からスーパーダイエー碑文谷店の方向に、クランク状に約250メートル歩いた場所にある。

駅前商店街からは若干離れており、住宅や事務所ビルが目立つ。ランチタイムであり、常連客と思われる年配サラリーマンや老婦人など、ひっきりなしに来店。ほとんど満席状態。

家族で経営していると思われ、厨房から活気のある声が聞こえてくる。客席の店員も忙しそうに働いている。店の規模としては標準的ではないだろうか。木と白壁でモダンな内装の店内は、木を使っていることで落ち着きと温もりを感じる。

4 koshitu.jpg全体としてゆったりした雰囲気がある。椅子席がメイン。店内中央に大きなテーブルがあり、10人が座ることができる。そのため、混雑時でも一人客が気兼ねなく入ることができる。他に4人席×4、2人席×2のテーブル席、それと小さな個室がある。個室は堀ごたつタイプのテーブルが2卓あり、それぞれ4人座ることができる。

2 tori-tuke-seiro.jpg昼のセットメニューB『かつ丼』980円と『鳥つけせいろ』(冷たい蕎麦)950円を注文。セットメニューには『せいろ』又は『温かい蕎麦』が付くが、量は単品の半分とのこと。

 『鳥つけせいろ』のつけ汁は濃い目。具の量は普通。肉は3切れ。風味付けに長ネギと三つ葉が入る。温かい湯気に三つ葉の香りが際立つ。

蕎麦はとても白く細い。蕎麦の量は普通程度だが、働き盛りの男性ではやや足りないかも。濃い目のつけ汁に蕎麦湯を足して飲むと、その味はまろやかになり、2度楽しめる味であった。

3 set B.jpgセットメニューB『かつ丼』の蕎麦は半量と聞いていたが、少なめに出す店の『せいろ』一人前と同じくらいであり、少食の女性や高齢者であれば十分な量だ。

『かつ丼』の肉と玉ねぎは多めで、味付けは甘すぎず辛すぎず。小鉢は2つ。一つは大根、きゅうり、ツナを和えたサラダ、もう一つは沢庵ときゅうりの漬物が2切れずつ。

蕎麦はとても細く白い。粉は北海道産。蕎麦の喉越しはとても良く、さらっとした感じでさっぱりしている。噛んだ瞬間はコシというか少し弾力があるが、口の中ですぐに細かくなり、ザラつき感もない。香りは控えめ。薬味はネギ、わさび。

 蕎麦つゆは少し辛みがあり鋭い感じもしたが、魚系の出汁が程良くきいており、蕎麦をつけるとちょうど良い味になる。 蕎麦湯は適度に白濁しており、とろっとしながらも、喉越しはさらっとしており、何杯でも飲めそうな『とろ・さら』感は好きである。

夜のメニューである酒の種類は比較的多い。特に、梅酒については蕎麦屋にしては種類が多いのではないか。つまみの種類も多い方だと思う。『手羽先うまからあげ』は人気メニューらしく、ちょっと気になった。機会があれば食べてみたい。

トイレの洗面台の脇には一輪挿しの花が飾られており、その隣にはうがい薬と紙コップがそっと置かれており、昼食で利用する勤め人を意識した心遣いが嬉しい。

 全般的な印象としては、さっぱりとした喉越しの蕎麦は飽きが来ることなく、常連客が多い店であると感じた。落ち着きと温もりを感じる店のたたずまいに地域のお年寄りが安心して入れ、働き盛りの男性にとっては満足できる量であるため財布にも優しく、年配サラリーマンにはゆっくりできる雰囲気のため昼も夜も通いたくなる町のお蕎麦屋さんと言えるだろう。『また来よう』と思う蕎麦の味と店の雰囲気があった。

店名更科 美やこ
電話番号03‐3714‐0553
住所東京都目黒区鷹番2‐18‐13
アクセス東急東横線 学芸大学駅から徒歩約3分 東口からダイエー碑文谷店方向に進む
営業時間昼11:00~15:00 夜17:30~22:00 (日・祝は21:00まで)
定休日水曜日
平均的な予算(昼)1,000円弱
平均的な予算(夜)3,000円弱 (軽く飲んで食べて)
予約
クレジットカード
個室有 (4人席のテーブル2卓 堀こたつタイプ)
席数40席 (個室の8席を含む)
駐車場
禁煙禁煙
アルコール有 (ビール、日本酒、焼酎、梅酒など多数 特に梅酒の種類が多い)
ホームページ
35.6273226,139.68572829999994

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