今回は、新宿区の高田馬場ではちょっと有名な、リピーターで賑わうとても小さな蕎麦屋を紹介したい。濃厚な蕎麦湯はポタージュのようで絶品だ。
平成25年9月3日、火曜日の正午に入店。店は明治通りに面している。外観はどことなく小料理屋を感じさせる。内装は古めかしく、カウンター席が8つあるだけの非常に小さな店であるが、そこが何とも大人の隠れ家のようで良い。先客が3名あり、その後、あっという間に満席状態。
『せいろ』の大盛りをお願いした。店主の物腰が非常に穏やかである。およそ7分で出来上がり。北海道石狩沼田産の蕎麦を厳選し、石臼挽きした手打ちの二八蕎麦とのこと。
麺の太さはやや細く、あまり濃くない一般的な蕎麦の色。水切りは良好で瑞々しい。香りは控えめ。個人的にはもう少し香りがあると良い。麺の硬さは少し柔らかめだが、適度な歯応えがあり、歯ぬかりはなく、喉ごしは良い。また、麺を締める冷水が適温なのか、麺が冷たくなり過ぎずにちょうど良い。ごく普通に、自然な気持ちで安心して食べられる。そのような蕎麦が一番美味い感じがする。大盛りにしたこともあって、量は十分である。
蕎麦つゆは鰹だしで、口にしたときは思わず『辛い!』と感じたほど濃厚であった。そのうちに蕎麦つゆの中に味わい深いまろやかな甘さを感じるようになる。薬味は、ネギとわさび、辛味大根。蕎麦つゆに辛味大根を少し入れると程よく甘辛になり、これで頂く蕎麦も美味い。
蕎麦湯は白濁しており、ポタージュスープのように非常に濃厚である。だが、見た目にはドロッとしているが全くくどくなく、何とも言えない美味しさ。量も多めで、そのままでも、蕎麦つゆで割っても十分満足できる美味しさで、まさに絶品である。
蕎麦や蕎麦湯が美味しいことはもちろんであるが、昼も夜も手頃な値段で一杯飲めることから、これを目当てのリピーターも多く、締めに美味い蕎麦を楽しむサラリーマンや年配者でいつも賑わっているらしい。なかなかの人気店である。今回は昼にお邪魔したが、今度は夜に伺って一杯頂き、締めの蕎麦を楽しみたい。ぜひともお薦めしたい一店である。
店名 | 手打そば もり |
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電話番号 | 090‐1764‐1136 |
住所 | 東京都新宿区高田馬場1‐3‐10 |
アクセス | 東京メトロ副都心線 西早稲田駅から約300メートル 徒歩約3分 JR線・西武新宿線 高田馬場駅東口から約700メートル 徒歩約8分 |
営業時間 | 昼 11:30~14:30 夜 18:00~20:30 |
定休日 | 月曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,000円弱 |
平均的な予算(夜) | 3,500円程度 |
予約 | 可 ※蕎麦の売り切れ仕舞いとなるため、電話で予約する方が良い。 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 8席 (カウンター席のみ。折りたたみ椅子があり、非常に狭いが9名も可能) |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (ビール、日本酒、焼酎) |
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