美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　立川で３０年以上営業されていて、２０１２年に八王子へ移転開業された。そのためか立川以来の遠方からのお得意様も多い様子。

　お店は普通の民家をお店に改造したという感じで、そのためか庭も広く、色々な草木が育っている。店内にはその日、ジャズの定番『テイクファイブ』がＢＧＭで流れていた。

　そば前のおつまみは、お店の庭先に生える八手の若葉がおしゃれに盛られた焼き味噌（￥３００）。入っているそばの実の感触と味噌のバランスが良く、お酒が進みそう。

　日本酒のメニューは豊富で、特に一合瓶に入った『賀茂鶴』『白龍』『七賢』は飲みきりサイズはおすすめ（各￥７００）。『蕎麦焼酎・十割』もそば湯割で行ける。

　本日は手挽き粗挽きの『常陸新そば・十割』（￥９００）をお願いする。

　「最初はお塩でどうぞ」と真珠貝を炊き合わせて精製されたという塩が添えられる。色は濃く、随所に星が見える。

　まずは何もつけずに口に含む。さすが十割、香りが強い。塩、薬味の山葵・大根おろし・葱で・つゆと色々なバリエーションを楽しむ。本当に美味しく、贅沢な深い味わい。

　そば湯はポタージュスープにも似た、かなりの濃厚さ。至福のひと時であった。

　色々なブログ等に良く登場するお店だが、決して敷居が高いこともなくご主人と奥様の飾らない人柄が心を和ませてくれる。

　おつまみも豊富で、一度は必ず夜に来なければ・・・・・と決意する。