元は「大木戸矢部」と言う蕎麦屋の跡を、当時の料理長であった妹尾真巳氏が引き継いだ店である。店主の妹尾氏は内外で日本料理の研鑽を積み大木戸矢部で蕎麦打ちを身に付け、蕎麦+日本料理の店として御苑前に「せお」をオープンさせた。新宿御苑前の新宿通りから一筋御苑方向に入った路地沿いで隣にも蕎麦屋がある場所。店は小さいが上品な感じで何となく食趣を誘う、店内は4席の個室、7席のカウンター と2人掛けのテーブル席で蕎麦屋と言うよりも小料理屋と思われる雰囲気である。店内には和菓子木型が掛かっており珍しい装飾である。ビジネスマンの食事場所である為、昼食時はいつも満員だとか、席数も少ないので 昼時であれば11:30前をお勧めします。
蕎麦粉は北海道や長野から調達しており、今回は北海道雨竜産のキタワセソ
バの新蕎麦であった。毎朝この店で手打十割蕎麦を提供している。生粉打ちでもこんなに長くできるのかと思うぐらい丹精に揃えられた細切りの蕎麦で、切口の角が立っており蕎麦打ちの実力もかなりのレベルだと思われる印象であった、口に含むと腰も程よくあり、するりと喉元へ落ちてゆく、喉越しを味わえる旨い蕎麦であった。
ゆっくりとかみ締め味わうと新蕎麦の風味が広がり広大な北海道の蕎麦畑が浮かんでくるキタワセソバの味である。鰹と昆布出しの汁はやや甘めで蕎麦にたっぷり付けても違和感の無い良いバランスであった。薬味は葱と目の前で摺った山葵でちょっと蕎麦につけるとより蕎麦の味覚が感じられた。最後には蕎麦粉と蕎麦の切れ端を粉にしたものを溶かして作られた白濁した熱々の蕎麦湯が朱塗水差しに入っており情緒豊かでたっぷり飲んだら腹いっぱいの満足感になった。
①店の暖簾
②十割蕎麦
③和菓子木型
④店内
店名 | 御苑前 せお |
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電話番号 | 03-3353-2558 |
住所 | 新宿区新宿1-3-5新進ビル1F |
アクセス | 地下鉄丸の内線 新宿御苑前駅 2番出口 徒歩1分 |
営業時間 | 平日11:30から14:00 17:30から21:30 土・日・祝 11:30から14:00 17:30から22:30 |
定休日 | 毎週月曜日・第2火曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,200から3,500円 |
平均的な予算(夜) | 8,000から15,000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 1室 4席 |
席数 | 13席 (カウンター 7席、 テーブル 2席、 個室 4席) |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー) |
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