今回の店は、都内でも有名な商店街の一つ、『戸越銀座商店街』の東端にある、庶民的で地元で愛されている小さな蕎麦屋を紹介したい。単に美味いだけではない。深夜まで営業しており、夜遅くに帰宅するサラリーマンやOLも喉ごし良い二八蕎麦を楽しむことができる、何ともありがたい蕎麦屋を紹介したい。
平成25年11月9日、土曜日の午前11時30分に訪問。古民家風の小さな店は、全長約1.3キロメートル、店舗数400を有する、都内でも有名な商店街『戸越銀座商店街』の東端に位置している。営業時間前のはずだが、既に開店しており、店内は賑わっている。この日は朝から商店街でイベントを実施していたことも関係するのだろう。レトロな和風の店内にはBGMにジャズが流れ、非常に落ち着いた空間となっている。
『田舎そば』(700円)と『もりそば』(700円)のどちらも美味しそうだったので、『あいもり』(700円)にプラス200円で大盛りをお願いした。普通盛りが約150グラム、大盛りは約200グラムとのこと。
待つこと10分強で『あいもり:大盛り』が運ばれてくる。『田舎そば』は麺が黒く、やや太い。香りは少ないが、口にすると、適度な蕎麦粉のザラつき感と甘い味がする。噛みごたえはかなり強い。『もりそば』の麺は普通程度の色合いと太さ。香りは少ない。石挽きの二八で喉越しはとても良い。噛んだ時の甘みは田舎そばの方が強く感じられ、素晴らしい味と思えた。
蕎麦つゆは濃く辛め。カドがなく、コクがある。鰹の香りと、鯖であろうか、少し酸味の効いた甘さが実に美味しい。薬味はネギとわさび。ネギはやや多め。麺の量が多いので、わさびの量はもう少し欲しい。
白濁した蕎麦湯は、僅かにトロっとしているが、あっさりとした感じ。濃口の蕎麦つゆを割るには程よい感じで、美味さが引き立つ。
総合的に見てとても良い店である。蕎麦や蕎麦つゆの味はもちろんのこと、価格や店の雰囲気など、どれも合格点と言えよう。雰囲気は町の蕎麦屋さんであり家族連れや高齢者も気楽に利用でき、しかし、上質な味は大切なお客様のもてなしにも利用できる高級なもの。地元では、夜遅くまで開いている『蕎麦前の美味い店』として、夜も満席の人気店らしい。長い商店街の端に位置しているが、蕎麦の味は決して『端っこ』ではない。魅力いっぱいの店を是非一度訪ねて欲しい。
店名 | 蕎麦切り 翁 |
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電話番号 | 03‐3781‐8378 |
住所 | 東京都品川区豊町1‐7‐6 |
アクセス | 東急大井町線 下神明駅 徒歩約9分 約800メートル 東急池上線 戸越銀座駅 徒歩11分 約950メートル |
営業時間 | 平日 12:00~14:00(ラストオーダー 13:30)18:00~24:00(ラストオーダー 23:30)土・日・祝日12:00~15:00(ラストオーダー 14:30)18:00~24:00(ラストオーダー 23:30) |
定休日 | 火曜日(不定休あり) |
平均的な予算(昼) | 1,000円弱 |
平均的な予算(夜) | 1,000円~3,500円程度(軽く飲んだ場合) |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 20席 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (ビール、日本酒、焼酎など) |
ホームページ | http://www.togoshiginza.jp |