今回は、若者の町:下北沢から少し離れた住宅地にある、入店待ちをしてでも入って欲しい、和やかな雰囲気が魅力的な小さなお店を紹介したい。
平成26年2月11日、建国記念の日の13時過ぎに入店。外壁はベージュですっきりとしており、実にモダンで感じが良い。美容院やケーキ屋を思わせる外観のため、昔ながらの蕎麦屋をイメージして店を探すと見つけられない。事実、地図で確認しておきながら、通り過ぎてしまった。店内に入ると、右手にカウンター席、中央奥に厨房、左手にテーブル席がある。左手奥には打ち場もある。夫婦やカップルのほか、蕎麦前を楽しんでいる高齢者もおり、小さな店は来店客で常に満席状態である。
私は『ざるそば』(720円)、妻は『えび鶏とろろそば』(1,220円)をお願いする。『ざるそば』の麺の量は、東京都内の店としては多めの170グラム。一方の『えび鶏とろろそば』は、『粗くたたいた海老と鶏をとろろとサッと煮た温そば』で冬の一番人気とのこと。待ち遠しい。
『ざるそば』の麺は細く、水切りは良かった。蕎麦の香りは弱かったが、一口噛むと口の中で蕎麦の香りが広がった。程良いコシがあって、歯ぬかりはなく、喉越しも良い。おそらく二八蕎麦であろう。滑らかで優しい食感は良好。しかも量が多く食べごたえもあり、男性には嬉しい。薬味は、わさび、ねぎ、辛味大根。
つゆはやや辛口で、鰹だし。いい香りがする。麺が170グラムと多めであることを考えると、量は若干少なく感じる。もう少しあると安心して蕎麦を楽しめる。
蕎麦湯は淡い色をしており、淡い甘さが感じられた。量は多め。
『えび鶏とろろそば』は、鶏の胸肉(挽き肉)、海老、みつばなどが入り、ゆずの香りがアクセントを付けて食欲をそそる。塩ベースに少し醤油が入った濃厚な味付けで、とろみがあり、身体がとても温まる感じがする。実に美味い。一番人気であることが十分理解できる。
店内は和やかな雰囲気で客同士の会話も弾んでおり、決して静寂な空間ではないが、なぜか非常に落ち着く。客もゆっくりとくつろげるのであろう、蕎麦屋でありながら、喫茶店のごとく客の滞在時間が非常に長いように思う。美味い蕎麦を食べながら、一人で蕎麦前を楽しむもよし、仲間との会話を楽しむもよし、オシャレなお店で是非くつろぎの時間を楽しんで欲しい。
店名 | 七つ海(ななつみ)堂(代沢) |
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電話番号 | 03‐3795‐7726 |
住所 | 東京都世田谷区代沢4‐42‐8 |
アクセス | 小田急線 世田谷代田駅から約670メートル 徒歩約10分 |
営業時間 | 12:00~14:00 17:30~21:00(土・日・祝日は20:00) |
定休日 | 水曜日 第1・3・5木曜日(祝日の場合は営業) |
平均的な予算(昼) | 1,000円程度 |
平均的な予算(夜) | 3,500円程度 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 17席 (テーブル席12席 カウンター席5席) |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (ビール、日本酒、焼酎、梅酒) |
ホームページ | なし |