美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　神田駅北口から徒歩数分。大きなビルなので目立つ。落ち着いた店内での、BGMは琴の音色が静かに流れる。お手拭きは、大振りなペーパータオルで顔まで拭えた。包装したビニールには「めんは元気な健康食」と印刷してある。 
　サッポロ黒ラベル(大瓶)。お通し 甘辛い蕎麦味噌。山芋の千切り  

　極細く切られた山芋の千切りに山葵と鶉の卵と青海苔。サクサクとした歯触りの山芋に青海苔の香りがマッチし、鶉のコクの濃さと山葵のピリッとした清涼感が蕎麦前に合う。

　まぐろ山かけ：山芋がダブってしまいました。何か最近疲れ気味の私の身体が滋養強壮の山芋を欲しているのでしょう。まぐろの赤身に多めの山芋の擂り身、浅草海苔、山葵。それに生醬油が少なめに掛け回す。程よく置くとまぐろの赤身が漬けの様にねっとりと変化して来た。

　天ぬき：胡麻油で揚げられた大振りな車海老と海苔の天麩羅を蕎麦汁にたっぷり浸して熱々でほうばる。天麩羅の衣に蕎麦汁が、絡んで、格別のアテに変わる。七味唐辛子の辛味も味を添える。

菊正宗をぬる燗で頂く 

　締めは「もりそば」を頂く。端正な蕎麦でした。蕎麦は香り高く、ピンとした江戸前のお蕎麦です。コストパフォーマンスが凄い。何たって！¥500です。驚きです。蕎麦汁も辛く少量で甘味も醸し出される上質な蕎麦汁です。さらさらの蕎麦湯と割ると、これまた、鰹出汁が引き立って来ます。ご馳走様でした。