美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　和歌山駅から歩いて１５分ほどにある、比較的新しいお店です。１６席ほどのこじんまりとし、けれども席もゆったりとし、清潔感溢れて良い雰囲気でした。 

　蕎麦前（日本酒）はメニューには「日本酒」と「冷酒」の文字のみ。これは大手のお酒しか置いてない感じなのかしら？と思いましたが、尋ねてみますと地元の黒牛とのこと。２種類に分かれて書かれておりますが、お酒はどちらも同じ黒牛純米。温度の違いのみだそうです。冷酒の方をいただきました。じんわり旨味があり、蕎麦、鴨と相性がよさそうなお味でした。 

　お蕎麦は二八。ざる蕎麦は７５０円でした。

　ごく細の蕎麦は透けた中に星がちり、翡翠色が美しく、長さも細さも揃い端正。近づけただけでふわ～っと良い蕎麦の香りがただよってきます。

　口にふくめばしこしこぷりぷり。鯛の刺身を思わせる歯ごたえに蕎麦は刺身ですと言いたくなり、胡桃の香ばしさ、果皮の渋みなどを感じ、、、やはりジビエかとも思わされる複雑な味わい。うーん、、、たまりません。

　和歌山に行ったら、ぜひ行っていただきたい美味しいお店です。