美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　JR奥羽線の山形駅正面出口から駅を背にしてショッピング街を６～７分歩いたところにある。夕方の暗くなり始めてからの訪問であったが、白い大きな電照看板が立っているので、わかりやすい。美津屋さんの創業は大正１０年で、現在は本店の他にこの出羽路庵店の他２店あると店員さんに聞いた。

　店内に入ると正面と左側にはテーブル席２４席があり、右側に小上がり席２６席ほどある。またショーケースでは生蕎麦や乾麺などを販売している。

　蕎麦は箱そば系で、板そばとして１２山の「大板そば」を基本として、その半分の６山が「半板そば」、１４山の｛大板そば盛込｝と８山の「半板そば盛込」がある。

　私が注文した写真の板そばは「半板そば」である。量は、東京の一般的なもりそばの２人前より若干多めか。板そばには普通のつけ汁が付いてくる。色は普通で味は若干醤油味が強めか。その他に「かしわ汁」「あんかけ汁」「カレー汁」などの付汁がある。

　冷掛け汁系の種物と、かけそばと種物の暖かいそばがある。また、各店舗限定メニューと称するものが数種類あるようだ。そば前の種類はそれほど多くないが、桜えびのかき揚げはカラッと揚がっていて香りもよく、大変美味しかった。蕎麦湯は白濁状で、普通の濃さである。

　私がおとずれたのは午後６時過ぎであったが、ゆったりした店内で落ち着いて過ごせる好ましい雰囲気であった。