美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　新緑がまぶしい5月、鑑定士仲間と訪れた山形そばの視察、2件目は東北随一規模の鈴木製粉所さんと関係がある「そば屋惣右衛門」に伺いました。

　格式ある店舗を中に入ると、大きな大黒柱から傘のように梁が広がる吹き抜けの空間が広がります。「唐風四方流れ武家作り」と言うそうです。

　山形名物の太打ち板そばを注文しました。

　大きな板で提供される太打ちの色の黒い蕎麦です。噛んで蕎麦の味を味わいながら食します。噛むほど、そばの甘み、香りが口に広がっていきます。 

　山形名物「板そば」の他にも、このへんでは珍しい上品な細打ちの蕎麦もあります。また季節限定メニューで6月から「幻の山形天保そば」4月から「寒晒そば」なども味わえるとのことです。再訪のさいはまた、味わいたいです。 

　帰りに鈴木製粉所さんに立ち寄りました。直売所から20台の石臼挽き製粉機が見学できるほか、江戸時代の古民家の屋根裏から発見されたという俵に入った「天保そば」を見学することができます。そば屋惣右衛門と合わせての訪問をおすすめです。 

ごちそうさまでした。