美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　山形県、上山温泉４泊５日の温泉三昧の旅に出かけました。そんなゆったり旅の一日、かねて訪れたいと思っていた山形県村上市そば街道板そばを、８月真夏食べに出かけました。
　ＪＲ村上駅に降り立ち、とりあえずそば街道方向へ歩き出しました。途中道の駅むらやまで水分補給をし、ひたすら板そばの里を目指しました。国道を外れると周りは穂をつけた稲の田んぼばかり。いつ着くのかと不安になりながらも一時間半はかかり　板そばの里村山　手打ち塾に到着。（砂漠でオアシスに出会ったごとく。）

　店主夫妻が、気さくに応対してくださる。テーブルに着くなり漬物が出されました。きゅうりと茄子の古漬け？　ぺそら漬けと言うそうな。山形県の農家の保存食、お酒の肴にご飯のおかずに最高、また夏野菜のてんぷらが、もぎたてとれたて新鮮このうえない美味しさ。

　待ちに待った炎天下を歩きぬいてやっとたどり着いた板そば、そば汁は甘からず辛からず私好みの味。いよいよ板そば、少々太めのいなか蕎麦、真夏にしては味、こしは最高ブラボーです。
　ご主人のお話によれば、養蚕農家がお蚕さんを回転蔟（蚕に繭を作らせる道具）に移すときに使用した入れ物で、繁忙期にはお手伝いの人たちに労をねぎらうため、お酒とこの箱板に盛り付けたそばを振舞ったとのこと。納得いたしました。
　食後ご主人と写真撮影し再訪を約し、店前のバス停から村上駅へ往路１５分　以上そば街道ぶらりそばの旅でした。