山形県の北端の新庄まで行き、南下しながら山形縦断二泊三日蕎麦三昧旅行を楽しみました。
山形の蕎麦文化は、今日の昼はどの店にしようか、と週に何回かは必ず蕎麦を食べるという風に地域に根づいており、町場の蕎麦店から郊外の農家の座敷でいただくと蕎麦は、基本的にはいわゆる田舎と言われる黒くて硬い十割蕎麦のようです。
そういう中にポツリポツリと、丸抜きを製粉した細い十割蕎麦を提供してくれるお店のうちの一軒が米沢の蕎酔庵さんです。当日案内していただいた山形大学の柴田先生お薦めのお店です。昼をとうに過ぎて店名を染め抜いた白い暖簾をくぐると、店内は背広姿のお客様で満席でした。
私たちは、予約されていた奥の個室の座敷に案内されました。注文したのはもちろん十割蕎麦です。
それまで硬くて太い十割蕎麦に辟易としていたので、アルカリイオン水と塩が付いた細くて白くてつるつるした蕎麦が出てきた時には、改めて自分の好みがはっきりとわかりました。そういう意味でも、蕎麦の食べ歩きは必要なのだなあと思います。全て青磁のよう材質に可憐なソバの花が描いてあるオリジナルのおしゃれな器で、繊細な蕎麦を引き立てていました。蕎麦は直盛りで、皿には六つの穴が空いていましたが、後で伺ったら、毛細管現象で皿の水を集めるためなんですけどね、と笑って話されていました。蕎麦や器、店内の隅々にもこだわりが感じられ、米沢の蕎麦文化の中に溶け込んで、自分のこだわりの蕎麦を発信していくんだ、という意気込みが、そっと伝わってきました。また訪れたいと思いました。 ごちそうさまです。
店名 | 純手打ちそば 蕎酔庵(米沢市) |
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電話番号 | 0238-22-5995 |
住所 | 山形県米沢市遠山町407-11 |
アクセス | JR山形新幹線米沢駅から市民バス循環右回り・左回りで15分、愛宕小前下車、徒歩5分 |
営業時間 | 11時~15時 17時~21時(売り切れ仕舞い) |
定休日 | 月曜日 |
平均的な予算(昼) | 1500円ぐらい |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 有 |
席数 | 36 |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 不明 |
アルコール | 不明 |
ホームページ | 無 |