美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

ほぼ毎週山梨県北杜市と神奈川県厚木市の間を行き来している。もうとっくにリタイアし年金生活なので時間はたっぷりある、高速道路はほとんど使わず一般道を走る。その途中にあるのがこの喜庵という蕎麦屋、自分で見つけた訳ではなくこの近くの研修センターで働く知人に教えてもらった、つまり頻繁に近くを通っても気づかない、目立たないお店ということだ。

蕎麦は十割と外二の２種、十割蕎麦は北海道幌加内産の玄蕎麦を使用、信州安曇野直送のワサビでいただく。外二の蕎麦は北海道音威子府産の玄蕎麦を使用、どちらもその日に使用する蕎麦粉を毎朝石臼で挽くという。

今回は十割蕎麦(950円)をレポートしてみる。まず安曇野産という生わさびと鮫皮のおろしが出てくる。早速おろしてみる、きめ細かくねっとりとしたわさびから良い香りがたちあがる。

蕎麦の太さは普通、腰はあまり強くないが歯ぬかりはなく、かむと気持ちよく切れる。

香りはあまり強くない。蕎麦があまり長くないので、つるつるというより、つるっという感じ、のみ込むには手ごろな太さと滑らかな喉越し。

下ろしたわさびを蕎麦に付けて食べてみる、口の中につんとワサビの香りが広がる。つゆはカツオと昆布で化学調味料は一切使っていないという、何かが飛び抜けているということはなくバランスの良い出し、バランスが良すぎてちょっと物足りない感じも。蕎麦湯はやや濃いめでつゆとよく合う、すごいというところはないが、バランスが良く好きな蕎麦の一つ。

【写真の説明】

・店の前まで来ると蕎麦屋らしい店構えが見えるが、通り（県道520号）からは見えない。

・安曇野産という生わさび。

・鮫皮のおろし。

・十割蕎麦、太さは並み、あまり長くない、色も普通かな。