もうすぐ新そばが発売になる10月、先進的なそば産地で知られる福井県へ訪れました。「越前おろしそば」で有名な福井への初めての旅、どんな蕎麦と出会うことができるのか、車中からワクワクが抑えきれません。
福井県内のそばの産地である永平寺、丸岡のそば畑を見て歩きました。産地では水田の転作の畑が多いようですが、ブロックごとに、米と蕎麦を1年ごとに交互に栽培をしていくブロックローテーションを大規模で実行しています。訪れた10月には米の収穫の後で、大麦が育っていました。春に収穫せずにそのまま畑にすきこんでいくとの事です。見渡す限りの広大な蕎麦畑で先進的な蕎麦栽培システムができていることに驚きました。生産者さんの平均的な作付面積は10ヘクタールくらいあるそうです。
この日、越前そば食べ歩き2軒目は福井在来種で有名な丸岡で手打ちうどん店を経営されています「手打ちうどん新富」さんを訪問しました。2軒目ということもあり3時ごろでしたが、店内にはお客様がおり、繁盛店であることがわかります。こぎれいな店内で、厨房の中まで見渡せるオープンキッチンなので機敏に作業する姿が好印象です。こちらのお店は「天ぷらうどん」が一番人気との事ですが、今回は福井名物「越前おろしそば」をいただきます。
オーダーを取ってから大根をすりおろしているのが見えます。黒めの平打ち麺に大根おろしと鰹節、ネギがトッピングされた越前おろしそばが出てきました。福井は関西の文化が強いためか、こちらのお店も江戸のようなしょうゆベースのそばつゆではなく、大根おろしが入っただし汁をかけて食べます。
太めのそば麺ですので噛みしめながら食べます。蕎麦の味に驚きました。食べたことのない蕎麦の味です。普段食べている信州蕎麦とは違う味です。違う穀物を食べているように思いました。在来品種とはこんなに味が濃いものかと感心しました。
「この蕎麦を普段食べているそば切りの方法で、ぶっかけではなく蕎麦猪口に蕎麦をつけながら啜ってみたい。」とも思いましたが、思い直しました。さっぱりとした大根おろしとの絶妙なバランス、太さ、ぶっかけという食べ方と産地福井という場所だからこそのおいしさなのかもしれません。この食べ方が、この地域のそばを最大限生かした食べ方なのだろうと改めて思いました。
うどん店という名前のお店にも関わらず、とてつもない蕎麦に出会いました。ごちそうさまでした。
店名 | 手打ちうどん新富(坂井市) |
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電話番号 | 0773-66-6262 |
住所 | 福井県坂井市丸岡町羽崎16-1-2 |
アクセス | 京福バス羽崎バス停下車、福井駅前より約20分 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1000円 |
平均的な予算(夜) | 1000円 |
予約 | 不明 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 不明 |
席数 | 30席 |
駐車場 | あり |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | あり |
ホームページ | なし |