美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　そば工房垣市（がいち）のお蕎麦の特徴は、地元の丸岡産の蕎麦を使い、蕎麦とつなぎの比率を十一（といち）にしていることです。しかし、実際にはつなぎに使う小麦粉の量はほんのわずからしく、ほとんど十割蕎麦に近いのです。ほんのちょっとだけつなぎを入れる理由は口当たりや喉越しをよくするためだそうです。 

　固いだけの十割蕎麦はちょっと苦手という方にはぴったりかもしれません。十割蕎麦のような強い蕎麦の香りと、二八そばのような喉越しが味わえます。

　ただし、越前そばなので信州そばよりは太くて固い傾向があります。やはり、太くて固い越前そばが好きという方におすすめしたいですね。 

　おろしそばは500円（税込み540円）。大盛りでオーダーしましたが、たったの700円でした。普通盛りが540円で大盛りは160円増しという価格設定だそうです。本物の蕎麦を提供している蕎麦屋さんにしてはおそろしくお安いです。これだけ質の良い蕎麦を手をかけて出しているとほとんど儲けはでないのではないでしょうか。恐縮しながらも、ありがたくおいしくいただいてきました。 

　なお、蕎麦教室もやっているので、蕎麦打ちを学びたい方にもぴったりです。