美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　注文の品が出て来るまで時間がかかります、という案内が最初にありました。このような案内は何気ないようだけれど、大事なことと納得です。

　こちらはのぞむところ、早速、そば前とおつまみを注文して、ゆっくり品書きを読みながら、ビールそして新潟の八海山を楽しみました。女性のサービスも気がきいて気持ちの良いものでした。

　お酒が無くなる頃を見計らい、今まで、どのそば屋でも食べたことの無い、「湯だめそば」を注文しました。お酒のあとのおそばは、常に「「もり」か「せいろう」に決めていましたが、はじめて温かいおそばを注文しました。「湯だめそば」が運ばれて来た時、「今日のおそばは常陸秋新でございます」と説明がありました。これも気がきいて、気持ちの良いものでした。

　どんぶりの湯の中に茹であがったばかりの蕎麦が入っていて、おそばの香気が立ち上ってきます。写真を撮るなり、そばがのびないうちにつけ汁につけて味わう。「あつもり」でもない、なるほど、このようなそばの味わい方もあるのだ、と店主のおそばへの情熱を感じた次第です。食べ終わったら、どんぶりのそば湯を頂きます。 

　森や農園そして閑静な住宅地の一角に、遠くからのお客さんが不自由しないよう十分な駐車場施設をもった、田園の中のおそば屋さんでした。