美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　駅前も綺麗で程よく都会、程よく住宅地の宮前平。そんな駅の近くにありますのが、手打ち蕎麦「一寸棒」さん。

　お昼から通し営業で、なくなり次第終了ですのでいかれる際は麺の取り置きをするのがお勧め。わたくしが伺った時は、その後いらっしゃった２名で売り切れでした。あ、危なかった！

　お蕎麦派せいろと田舎があり、せいろは細めで蕎麦粉が常陸、田舎が太めで北海道と粉違い。どちらも二八とのこと。うわ～食べ比べしたい、どちらにしようと悩んでいたら、既に田舎は売り切れていたのでした。あらら。 

　お酒はこだわりの２酒のみ。伯楽星２種類と賀茂鶴。無料でついてくるおつまみは揚げ蕎麦。塩味もほどよく、香ばしさがあって、、、いや～お酒が進みますね。 

　伯楽星純米吟醸はメロンやバナナの甘味、きゅっとした酸があり、杏仁豆腐、もちっとした白玉団子の米の旨みがありつつ、青いハーブの清涼感もあるお酒。

　お蕎麦は綺麗な細目、長さも程よく、端正。みずぎれもよく、びしっとしまって美味しかったのですが、個人的にはもう少し固めが嬉しいと思いました。ですが、そうだと一般的には食べにくいのかしら？と思いつつ。 

　色は桜色がかった薄い灰色。上品というほど気取っていなく、優しいというほど緩くもない、適度な緊張感のある美味しいお蕎麦でした。香、甘みもしっかりあります。
　田舎も食べたいわ～と思わされました。 田舎なら伯楽星の純米が酔いでしょうか。ぐふふ。山葵も美味しかったです。 

　蕎麦湯はお蕎麦を食べている最中に供されました。中程度のポタージュ系のとろんとした美味しい蕎麦湯でした。 

　伯楽星しかないのか～と思いましたが、温度違いで楽しめるのが日本酒のいいところ。同じお酒でも何通りもの味になりますものね。お燗で田舎も面白いかも～と思いつつ。溝の口から近いというのもあり、ぜひまた伺いたいお店の一つです。