美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　前々から気になっていてなかなか行けなかったお店でした。

　平成13年にオープンしたお店で、ビルの1階でこぢんまりとしたお店ではあるが、店内は、和を感じる装飾で、実に落ち着いた雰囲気があり品位を感じる。掃除も行き届いていて気持ちがいい。

　店内には、黒板があり、本日使用しているそば粉の産地と粉の配分が記載されている。
　せいろは、北海道の摩周産のそば粉。田舎は、同じ北海道の沼田産のそば粉。双方ともに、石臼挽きの85％のそば粉、つなぎ15％でそばの香りを引き出すように考慮した配分になっている。ご主人のこだわりだ。せいろと田舎では、産地の違いがあるとはいえ、麺の色が全く違っている。

　今回は、せいろを選択したが、田舎は次回に回すことにした。この時季のおすすめが、てんぷらと書かれていたので、天ぷらおろしそばを注文した。

　季節の野菜を含むてんぷらの中に、赤い色の小さな丸い天ぷらがあり、ミニトマトと思いきや、何と梅干しの天ぷらである。それほど酸っぱくはなく、程よい酸味が口の中をさっぱりとしてくれる。初めて食する梅干しの天ぷらだった。せいろや田舎とは別に十割せいろもあり、食べ比べしてみたいものである。

　隣のお客様が注文した焼きみそおにぎりも、香ばしい香りが伝わってきて食欲をそそぐ。次回には、食してみたいものだ。