平日は、注文家具を製作する手作り家具職人であるご主人は、蕎麦の世界に踏み入り、その魅力にどっぷりと浸かってしまったようだ。
週末の土日と祝日にのみ営業しているそば屋。一見、片手間に営んでいるように思われるが、全く違って、そばと向き合う姿勢は、真剣そのものである。職人の気質が、ひしひしと伝わってくるそんなそばを味わった。
この日のそば粉は、鳴子産の信濃1号(夏蕎麦の新そば)を粗挽きした挽きぐるみの粉。地元の農家と直接契約していて、玄蕎麦を仕入れ、自ら石臼で挽き、十割の麺を打っている。細打ち麺と平打ち麺の2種類の蕎麦から選ぶことができる。
この日は、友人と各々を注文して双方の食感を楽しんだ。粗挽き十割というのに、つるつる感は、心地よい食感で美味しい。
特に平打ち麺は、食べ応えのある蕎麦で好みの蕎麦である。ご主人の話では、なかなか納得のいくそばに仕上げられず、悪戦苦闘した上でやっと現在のそばに行きついたという。その追求心は、やはり職人魂を感じられずにはいられない。
薬味は、新潟特産の辛味調味料である「かんずり」と辛味大根おろし。茄子のお新香も美味しかった。自家製の木製の器や歴史感ある漆器も風情があり、店の様相にフィットする。
また、デザートとしておすすめなのが、そば粉と牛乳で作った「そばぷりん」だ。黒蜜、きなこの香ばしさと上品な甘さにそばの香りが加わり美味である。一気に食べてしまった。ご主人との蕎麦談義も楽しい時間だ。カウンター席に座ると会話がしやすいので、おすすめだ。
秋には、秋の新そば粉で打つというので今度は、秋に伺いたい。
店名 | 週末そば屋 愉多工房(大崎市) |
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電話番号 | 0229-72-0972 |
住所 | 宮城県大崎市岩出山上野目字下橋本37-3 |
アクセス | 東北自動車道古川ICからR47で鳴子温泉手前の上野目信号左 または、岩出山駅から約800mでタクシー利用 |
営業時間 | 11:00~15:00 そばが、無くなり次第終了。 |
定休日 | 平日(月~金) |
平均的な予算(昼) | 1,000円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | なし |
席数 | 10席 |
駐車場 | 近隣にスペースあり |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | なし |
ホームページ | なし |