美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　住宅街の細い道をくねくねと進むがなかなか着かずに、今回は２回目の挑戦でした。車を降りて細い路地を歩くと古い麦わら屋根の古民家に出会えました。がらがらと戸を引くとそこは昭和初期の内装で落ち着いた雰囲気。お客さんもそんな内装に溶け込んだ穏やかな人たちが静かな会話を楽しんでいました。

　蕎麦は全て１０割。並みが２００ｇと量が多め。大盛りは３００ｇ。二色盛や季節の商品などが書かれた素朴なお品書きに、今回は並みを注文しました。

　お通しはくらかけ豆とかりん、キュウリとお洒落に盛り付けられ、蕎麦の美味しさに期待が高まる。外の景色も緑豊かで大満足。

　間もなくしてそばが運ばれる。黒いお皿の上に盛られたそばは、しっかりとした量のそばである。水分もしっかりと切られてあり、一箸二箸と進めるが汁をつけるの忘れてしまうそばの味に感動しました。そば黒姫産とのこと。

　汁に付けて食べてみると、かなりしっかりとしたそばつゆである。そばにつゆをつけてしまうと、そばの味が消えてしまう感じがしたので、ほんの少しつけて食してみたが、確かにうまい蕎麦でした。私個人的には軽めのそばつゆが好みですが、今回は美味しくいただけました。食後に小さなかりんとうが４本出てきてびっくり。薬味には茗荷がきざんで出されていました。

　お洒落で、落ち着きがあり、美味しく、良い雰囲気のお店でした。