家族4人でスキーに行く途中に寄った。長野方面から一般道を通り、山越えをして来たが、今年は雪が多く、道路にも雪が残っており、気を使いならの運転でやっとの到着である。時刻は11時半。スキー場へ行くにはもう一山越えなければならないので、ここらで昼食にする。店に入ると客は誰もいない。
店の人の出迎えの声に「おぅ!」と答えつつ、小上がり真ん中の席に陣取ると、そば茶と野沢菜を持ってきてくれる。
私は自分の"もりそば"と皆でつまむ"そばの薄焼き"と早々決めた。他の者たちは品書きを見ながら延々と話をしている・・・早く決めれば良いのに。早く結論を出したのは長女の大学生で"かけそば"。しばらくして次女の高校生が"天ぷらそば"。最後があの方で"もりそば"。だったら早く言えよ!とは口に出せず、そば茶と共に飲み込む「んググ・・・」
注文を通すと、店の人が半分に切った"おやき"を2個分持ってきてくれた。今、試食期間とのことで、一人1/2個のサービスだ。具は野沢菜であり口にすると、皮に適度な硬さがあり具の味付けも良く美味い。メインディッシュ"そば"の前菜に丁度よかった。
そうこうしていると、注文したそばが運ばれてきた。まず、汁を頂く。節が良く効いている。塩辛くなく全体に濃くもない。そばをどっぷり浸けたくなる汁だ。そばは白い部類で、若干の平打、コシが強い。箸に二本のそばを取り何も付けず口へ運ぶ。スッキリとした美味いそばである。
いつも不思議に思うが、信州のそばには田舎臭さがない。いずれも雑味がなくスキッとしている。良いことなのか悪いことなのか最近は迷う・・・だが旨いから今日は良しとして深くは考えないことにする。
「麻の館」は美麻地区が村として独立していた頃に、村の直営施設として麻の資料館とそばを提供する食堂が併設され、営業が開始されたと聞いている。よって、利益至上主義の営業をする必要がないためか、店の中にはおっとりとした空気が満ちていて気持ちが良い。
お腹が膨れウトウトしてしまう。おっといけない、スキー場へ向わなくては!
店名 | 麻の館(大町市) |
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電話番号 | 0261-23-1738 |
住所 | 長野県大町市美麻新行14004番地 |
アクセス | 信濃大町駅から車で約30分 |
営業時間 | 11:30~17:30 |
定休日 | 木曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,000円~2,000円程 |
平均的な予算(夜) | 1,000円~2,000円程 |
予約 | 可(詳細不明) |
クレジットカード | 不可 |
個室 | なし |
席数 | 4人テーブル×3 小上がり4人卓×3 大テーブル×1(12人掛) |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | なし |
ホームページ | なし |