美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　しなの鉄道の小諸駅で下車し、懐古園に向かい園の入口のすぐ左に見える間口の広い店である。

　勿論、手打ちの蕎麦屋さんである。店内に入ると、なんの気取りもない、ほっと心が和む雰囲気の店である。

　入口から正面にカウンターがあり、その中が厨房である。左の手前がテーブル席で、その奥が小上がりになっている。

　メニューは、もり・かけ・とろろ・山菜・くるみ・天ぷらと種類はそれほど多くない。それだけに、「本命の蕎麦をしっかり食べて欲しい」と言ったところか。
　その中では汁にくるみのペーストを加えたり、くるみのお萩があったりと、くるみが名物のようである。もりそばを、くるみペーストを加えた汁で食べてみると少々甘めだが、コクがあり、たまには気分を変えてこのような食べ方も良いだろう。

　もり蕎麦を中心に、くるみおはぎと小鉢のついた「そば定食」と、「くるみそば」を注文した。テーブルに出てきた時は、少々驚いた。そばは桶に入っており、けっこう量も多い。我々の常識の、大盛･･･よりズ～ッと多い、２人前相当か？。
　蕎麦は少し灰色がかって、太さは普通。茹では少々固め。汁は、くせのない味だ。

　小諸の名店と聞いているが、敷居の高い感じはない。懐古園に来た客、家族連れの客などが、昼食を楽しみに来ている様子である。とても、親しみやすいお店であった。