美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　埼玉県日高市にこの蕎麦屋はある。板前は栃木県足利市の一茶庵で五年の修行を積んできたという。 

　品書きの中から"遊蕎 小膳"を頼んだ。蕎麦は、せいろ、田舎、かけ、から一品、前菜４品と、食後に甘味（今日はそばプリン）、コーヒーor紅茶が選べるというものだ。

　４品の中に鴨が付いていることが気に入っての注文だ。では鴨汁を頼めば良いと思うだろうが、今日は色々なものを少しづつ試してみたい。特に初めての店は板前の力量を知るために色々なものを食べてみたいのだ。
　前菜4品の内訳は、
　・そばの芽サラダとミニトマトへの刻み海苔かけ
　・青菜と揚げのおひたし雑魚入り
　・大豆炊き大根おろし沿え
　・鴨肉炊き 
　それぞれ薄い味付けで素材の味が分かる調理をしている。

　蕎麦はせいろうを選んだ。細打ち、蕎麦の香り、コシがあり美味い。蕎麦粉は北海道音威子府のものを中心にブレンドしているそうだ。汁は箸で取った蕎麦の下半分位に付けると丁度良いくらいの濃さである。 

　食べ終わったあとに、せいろに付いてきた山葵をつまみに蕎麦湯を飲んでいると、コーヒーが出てくる。今日一番気に入ったのがコーヒーだ。当然美味い。有田焼のコーヒーカップが良い。デザインが私好みで縁に金彩が施されている。金彩も剥がれたところが無く、気持ちよく飲める。これにより全ての満足度が２ランクUPした。 

　蕎麦には更科や変わり蕎麦の用意もあるという。次には食べてみたいものだ。コーヒーが無くとも美味しい蕎麦屋であったことを注釈しておく。