美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　関越自動車道を東松山で降り川島方面へ出て、高速下を渡りきったすぐの信号左側にある。
自家製粉の看板が以前から気になっていたので寄ってみた。おじいさん と おばあさんで営んでいる店であった。

　セットメニューが一押しとして品書きの一等地を飾り、別仕立ての知らせ看板まで用意されている。品書きの蕎麦を探していると、おばあさんがセットメニューを勧める。
　人生の先輩が言って下さることなのでないがしろにはできないので"ハイッ！"と返事だけさせて頂いたが、セットを食べるつもりはない。

　品書きに代表的な蕎麦として、
　　・十割蕎麦（北海道 音威子府産 新蕎麦粉）
　　・田舎蕎麦（35メッシュの二八）
　　・二八蕎麦　　　　　　 の３つがある。

　十割蕎麦を注文した。まず汁を味見すると、節の香りよく、醤油控えめの軽やかなものである。 

　蕎麦はやや細打ち、若干の青みあり、香り豊か、長さ有り、程よいコシで美味い。江戸藪御三家の蕎麦を思い出す。おじいさんの蕎麦打ちの腕は間違いないようだ。 

　この蕎麦を食べたら、田舎蕎麦（35メッシュの二八）も試したくなり頼んだが、残念なことに売り切れたという。また次への楽しみに取っておくことにした。
　"醤油が立った汁であったらなぁ～"と思いながら店を後にした。