美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　HPより＜有機契約栽培蕎麦へのこだわり＞　＜「上質の素材を丁寧に扱うのが一番」と、そば粉の自家製粉にこだわっています。店舗の隣に別棟の製粉所を設けました。所内には大型低温倉庫を入れ、茨城の契約農家から仕入れた常陸秋蕎麦を、玄そばのまま酸化防止のアルミ袋に入れて真空保管し、品質保持に努めています。細打ちのもりそばは茨城産のそばを使い、味・香り・喉ごしを追求しました。一方、玄挽きは２年以上真空低温熟成された原料を殻ごと粗引きにして打ったそばです。そば打ちして２４時間以上寝かせてありますので、香ばしい風味を引き出しています。・・・＞

　また、懐石料理へのこだわりというだけあって、孤丘の茶室は、匠和心傳庵　木下幹久棟梁が精魂を込めて建てた数寄屋造りの茶室で、さらに陶芸家の美意識を感じる器も孤丘のこだわりとのことです。

　土曜日19時近くに入店なので、外は暗く、外観は本に掲載されている写真しか分かりませんが、駐車場から入口へのアプローチは、これからのそばを期待させる雰囲気です。ホール席は、天井が高く（8ｍあるという）、太い檜の柱・梁で、窓も大きく、ものすごい開放感と、日中だったら樹木が心和む庭だろうと思われる。小学生以下の子供連れは、離れ（個室）へ案内されるという。入店禁止という店がある中で、気遣いを感じさせられる。

　そばは、風味優れる自慢の有機栽培・常陸秋そばの十割、喉越しの良い九一、2年以上真空低温熟成し、粗挽き、蕎麦打ち後24時間以上寝かせた玄挽きそばの3種類になる。

　　

　本日は、蕎麦豆腐、そばがき、鴨陶板焼き、舞茸天、海老天、蕎麦三昧（十割もり、玄挽き、かけ）、組み合わせ（十割もり・かけ）、最後の甘味にそばブラマンジェ。

　ノンアルコールビールを飲みながら、まず蕎麦豆腐。出汁で作られていて、イクラ・タコ・三つ葉が添えられている。私の好みでいうと、余計なものはいらない、純粋に美味しい蕎麦豆腐を味わいたい。次に粗挽きで作られているそばがきは、香りを十分に味わえる。鴨陶板焼きは、価格の割にはという感じで、ちょっとがっかり。焼きネギを添えた、よくある鴨焼きの方がいいですね。舞茸天（舞茸3切れ、野菜2品）、海老天（海老2本、野菜3品）は、カラッと揚がっていて、美味しく戴きました。

　待望のそばですが、十割もりは、丁寧に細く切り揃えられ、手繰りこむと、口の中で香りが広がります。
　そして、玄挽きそば、これは絶対にお薦め。2年以上の熟成から、殻ごと粗挽きにして、30＃で篩い、打った後で、24時間以上寝かせるという、手間をかけたそばは、香ばしく、甘く、美味しい！！　まるでクルミを挽き込んだような感じがした。

　最後に別腹で、甘味のそばブラマンジェ。満腹です、ご馳走様でした。