美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　ビルの一階に構える小さな蕎麦屋で、外観は黒い板張りと白い暖簾のコントラストが際立つ、和風のシンプルな店です。

　店内は、薄暗くこじんまりとしており、落ち着いた感じです。

　店に伺ったのは日曜日の2時過ぎでしたが、他に常連らしき客が3組。静かに響き渡る蕎麦を啜る音が、はやる気持ちを更に駆り立てます。

　驚いたことに、メニューはなんと「もりそば」だけ。

　1合、2合...と好みの量でご注文するシステムで、1.5合が通常の一人前の量とのこと。大盛りをイメージし、「2合」（1,000円）を注文。

　この店では、地元日光産の蕎麦粉を使用し、挽きたて、打ちたて、茹でたての三たてそばに拘っているようです。水で口の中を清めつつ、暫し蕎麦の到着を待つことに。

　笊に盛られて出てきた蕎麦は、白く細目で、上品な感じです。

　コシがあり、のどごしも良く、つゆも丁度良い濃さで、最後まで清涼感のある上品さを味わうことができました。1.5合にするか迷いましたが、2合にして正解でした。

　なお、薬味には葱と山葵の他、大根の千切りが添えてあり、少し違った食感も楽しむことができました。

　最後に蕎麦湯をいただくことに。とろりとした少し濃いめのタイプで、蕎麦の味と香りを時間をかけてしっかりと味わいました。