都営大江戸線光が丘駅周辺は、中高層の共同住宅や商業施設、官公署が並ぶベッドタウンの様相を示していますが、少し離れると一戸建て住宅や畑が目立つ非常に静かな地域です。そのためか、蕎麦屋も非常に少ない地域ですが、今回の店は都内でもお薦めできる良店と言えます。光が丘美術館に併設しており、木々に囲まれた趣のある店です。
平日の午前11時の開店と同時に入店。古民家を改装した店の玄関を入ると、待合や打ち場、囲炉裏などが目に飛び込んできます。左側奥に客席があり、テーブル席と座敷席があります。座敷には掛軸や写真、花が飾られ、また、窓の外には庭園の緑が拡がります。実に落ち着いた素敵な空間です。
こちらの蕎麦は、会津産の玄ソバを石臼挽きした蕎麦粉を9割使った手打ち蕎麦とのこと。『桔梗そば』を頂きました。7、8分で蕎麦が運ばれてきました。麺はやや細めで、程良い香りと適度なコシがあり、喉越しも良く、美味しい蕎麦でした。蕎麦の量も、東京の蕎麦店で提供される蕎麦としては多い方かもしれません。薬味はネギとわさびでした。わさびは自分でおろします。海苔は別皿です。漬物も付いています。
蕎麦つゆは多めで、かつお出汁の香りがあります。やや薄口に感じます。つゆを口にすると微炭酸のような酸味があります。特徴的な味は『味醂かな?』と思い女性店員に伺ってみると、そのとおりでした。決して蕎麦の味を邪魔していませんので良いと思います。開店直後だったこともあるのでしょうが、蕎麦湯は透明でクセのない味でした。蕎麦湯は多めなので、蕎麦つゆを割っても、そのままでも何度も楽しめます。
古民家を改装した店は趣があり、店全体に上品で落ち着きのある和の雰囲気が漂い、とても贅沢な気分になります。庭園の緑も心を癒してくれます。美術館とは関係なく蕎麦だけを目当てに来店する方も多いようで、昼時や土日は結構な賑わいがあるようです。美味しい手打ち蕎麦の最高の薬味は、贅沢な和の空間と言えます。是非一度訪れてみてはいかがでしょう。
店名 | 桔梗家(田柄) |
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電話番号 | 03-5241-9582 |
住所 | 東京都練馬区田柄5-27-25 光が丘美術館 |
アクセス | 都営大江戸線光が丘駅から、約350メートル徒歩約5分 |
営業時間 | 11:00~15:00 16:00~18:00 |
定休日 | 毎週月曜日、第1・第3火曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,000~2,000円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 不可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | なし |
席数 | 44席 |
駐車場 | 有(美術館と共用) |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有(日本酒、ビール) |
ホームページ | http://www.hikari-m-art.org/ |