東京都のJR目黒駅西口を出て、有名な権之助坂を下っていくと、権之助坂歩道橋があります。そのすぐ近くの小さなビルの地下1階にお店はあります。看板はありますが、よく見ないと通り過ぎてしまうかもしれません。まさに隠れ家です。
階段を下りて店内に入ると、和風の客席が目に飛び込んできます。最近は店内照明が明るい蕎麦屋が多い中、やや明るさを抑えた店内は昔の喫茶店のようで妙に落ち着きます。
昼食時間を過ぎた14時近くに入店したにもかかわらず、常連客と思われるグループが次々に入って来ます。どこか女優や女性アナウンサーのような雰囲気のある美人女将が、明るい笑顔で気さくに声をかけて優しくもてなしてくれます。こうした雰囲気が常連客に好まれているのでしょう。
「せいろ」を大盛りにしてもらいました。天せいろ、鴨汁せいろ、揚げナスおろしそば、などを注文しているお客さんもいました。
ごぼう、にんじん、しいたけの細切りが乗った「錦そば」は、女性に人気の蕎麦だそうです。厨房の方から、天ぷらを揚げる美味しそうな音が聞こえてきます。蕎麦の香りは少なかったものの、切り口が綺麗な細めの麺で、適度なコシと滑らかな喉越しがバランス良く、水切りも程良く美味しかったです。大盛りにしたこともあり、結構ボリュームがありました。ランチ時間帯はサービスで少し量を多めにしているとのことですが、男の人でも十分足ります。
つゆは、やや濃い辛口で、おそらく鰹と鯖を使っているのではないでしょうか。濃い味の奥に甘みを感じることができますが、個人的には、もう少しまろやかさがあっても良いのではないかと思います。薬味はネギとわさびです。
程良い時間で蕎麦湯が運ばれてきました。蕎麦粉を溶いていない、半透明のあっさりとしたタイプの蕎麦湯でした。熱々で嬉しいです。濃いめで辛口のつゆも蕎麦湯で割ると、柔らかくなり、鰹の味に深み、奥行きが生まれてまた楽しむことができました。
目立たないビルの地下にありながら常連客で賑わっていたのは、蕎麦の味はもちろんのこと、女将の人の良さも加わって、落ち着いた大人の雰囲気のお店として受け入れられているからではないでしょうか。
職場の同僚と来るもよし、カップルで来るもよし、ひとりで来るもよし。落ち着いた雰囲気は、『隠れ家』としてきっと気に入って頂けると思います。
店名 | 手打そば 小菅(目黒) |
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電話番号 | 03-3491-2132 |
住所 | 東京都目黒区目黒1-5-16 目黒アイワビル地下1階 |
アクセス | JR目黒駅西口から徒歩3分 約270メートル |
営業時間 | 11:30~15:00 (日・祝は12:00~) 17:30~22:00 |
定休日 | 月曜 |
平均的な予算(昼) | 1,000~2,000円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 可 |
個室 | 無 |
席数 | 26席(カウンター6席、テーブル12席、小上がり8席) |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有(日本酒、焼酎、ビール) |
ホームページ | http://www.soba-kosuge.com/ |