度々、一度は食べたい名店として紹介される「玄蕎麦野中」さん、やっと伺うことができました。
名店田中屋の蕎麦職人田中國安氏の下で修業し、1992年に暖簾分けした店主野中氏は、「できる範囲の最高を提供すること」と思いがたっぷり詰まったそばを提供しているという。そばは、北海道、茨城、福島、長野などそれぞれの収穫期に玄蕎麦を仕入れて、低温倉庫に貯蔵し、その日の必要な分だけ石臼挽き製粉し、それをブレンドしたものを「せいろ蕎麦」に使う。
「蟻巣の田舎蕎麦」というのは、蟻の巣のような小さな穴がたくさん開いた「蟻巣石」を使った石臼で挽いた粉で打った蕎麦のことで、巣穴が摩擦熱を逃がして、蕎麦の風味を損なわないのと、粒が不揃いになって野趣あふれる粉ができる特徴があるという。金・土・日曜日の1日10枚限定。
「淡い緑の粗挽き蕎麦」というのは、丸抜きのうち黄緑色の濃いものだけを選別して、粗挽きにして打った蕎麦のことで、火・木・土曜日の1日10枚限定。十割とは思えない滑らかな食感という。
先客2名の後に案内された席は、庭が見えるテーブル席、運ばれてきたお茶は黒豆茶。客が途切れることなく訪れてきます。
出汁巻き玉子、鴨陶板焼き、鴨せいろう、春の天せいろうを注文。出汁巻き玉子は、アツアツ、出汁がたっぷりで軟らかで美味しい。鴨陶板焼きは、鴨、葱、キノコ、ナス、シシトウが盛られて、車でなかったらちょっと一杯といいたいところです。鴨肉は、肉の臭味が少々残り、少しレバー状態。春の天せいろうの天ぷらは、海老、ぜんまい、こごみ、ふきのとうで、カラッと揚がっている。天せいろうの汁も鴨せいろうの汁も、少し甘め。
さて、先に紹介した限定のそばは、この時間ではさすがに食べられません。運ばれてきたそばは、少し太めで、意外に色濃い。角が立ち、腰があり、甘味が感じられ、喉越しが良い。美味い! ついつい、汁も付けずに食べてしまう。
さすがに名店といわれるお蕎麦です。次は昼前に来て、是非「蟻巣の田舎蕎麦」を食べよう。
店名 | 玄蕎麦 野中(練馬区) |
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電話番号 | 03-3577-6767 |
住所 | 練馬区中村2-5-11 |
アクセス | 西武池袋線中村橋駅より徒歩15分程度 |
営業時間 | 11:00~14:30 17:00~19:30 |
定休日 | 月曜日、第2・第3火曜日 |
平均的な予算(昼) | |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可(土日不可) |
クレジットカード | 不明 |
個室 | あり(8名可) |
席数 | 30席 |
駐車場 | 4台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | あり |
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