美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

   たかが構内。されど構内!! と言うわけで、駅ナカも蕎麦屋の宝庫である。上野駅中央改札より、右手10メートルにある。入店右に椅子席でいろり席が10席有り、我が輩が座ったカウンター席が６席、目の前は東北から移築してきたであろう、江戸時代からだろう、備え付けの戸棚があり、戸棚とカウンターの間は、90センチほど空いてあり、スタッフさんが、オーダーなどを聞いてくれる。出し入れもだ。左に４名×２卓　２名×１卓 カウンターが４席。店の奥にガラス張りの自動ドアで分煙の隔離された部屋があった。我が輩は夜に入店、喫煙席にお客様は消えていった。
   日本レストランエンタープライズが経営している蕎麦屋であるが、更科堀井の監修を受けて出店しているだけあって、立ち食いとは一線を引いてもいいだろう。汁もそこそこ辛さは感じられなかったが、そば居酒屋の範囲は超えてはいなかった。のど越しも非常に良く風味越もまぁまぁだった。
   我が輩は、高清水本醸造の燗酒を一本、あての肴は猪口にぐい飲み程度の器に入った、揚げ蕎麦であった。

   江戸時代の造り戸棚と、ライティングのショーアップで、雰囲気はとても駅ナカとは思えない造りで、東北あたりの古民家で、蕎麦を堪能しているような、そば湯も個人的には良かった。酒の肴でそば湯もあてにするので、もう少しほしいところ。蕎麦と酒が、コンセプトのようだ。