山形からの帰路、48号線を車で走っていると大きな看板が目に入った。何度も通った道なのに木の陰で隠れていたのか看板があるのに今まで気付かなかった。水車生そばという文字に心を惹かれ急遽立ち寄ってみることにした。
48号線から細い脇道に入るとカーブした陰に民家があり、幟と大きな暖簾が目に入ってきた。幟には、「元祖板そば」と書かれている。暖簾には、「創業文久元年」とあり、元祖板そばも納得である。
お店に入ると正面に蕎麦打ち台がガラス越しに見える。以前は、母親がここでそばを打っていたそうだが、現在は高年齢のために天童店で打ったそばを持ち込んでいるそうだ。しかし、そばが売り切れてしまったということで、急遽追い打ちを行うという。
すると若い女性の方が、慣れた手つきでそばを打ち始めた。太い一本の麺棒を使いあっという間に丸延しで大きな円に延し、切り始めた。かなり厚く、太いそばである。以外にも山形のそば粉ではなく幌加内の北早生の十割蕎麦で石臼挽の自家製粉。このお店は、以前水車小屋があり製粉していたという。現在も製粉所として利用されている。
板そばは、量的に食べきれそうにないので、とろろそば(冷)を注文した。出されたそばは、黒く極太な麺である。長さも短めで不揃い。山形でよく出会うそばである。
食してみると、見た目通り、固めのそばでよく噛んで食べるそばであるが、そばの味を強く感じることができる美味しいそばである。付け汁は、鰹節の香りが強く醤油の味も強く感じるが、卵を溶くと丁度良い加減になった。量が多いと思ったが、あっという間に美味しく食べることが出来た。
山形のお店では、当たり前のように美味しいお新香を出してくれる。今回は「おみづけ」、季節季節のお新香を楽しめるのも山形こそである。
| 店名 | 水車生そば 川原子店(天童市) |
|---|---|
| 電話番号 | 023-656-2001 |
| 住所 | 山形県天童市河原子1374 |
| アクセス | 天童駅から車で約20分 関山街道(48号線)沿い |
| 営業時間 | 11:00~16:00 |
| 定休日 | 月曜日 休日の場合には営業 |
| 平均的な予算(昼) | 1000円~2000円 |
| 平均的な予算(夜) | |
| 予約 | 可 |
| クレジットカード | 不可 |
| 個室 | なし |
| 席数 | 40席 |
| 駐車場 | 8台 |
| 禁煙 | 喫煙可 |
| アルコール | あり |
| ホームページ | なし |



