美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　山形県大石田には「来迎寺在来種」が栽培されています。最上川に沿ったそば街道にあるお店の１件が、「蕎麦屋まんきち」です。このお店は、毎回そば祭りにも積極的に親子で参加していて、毎回正面真ん中でそば打ちを行っています。気さくなご主人は、話しかけるといつも笑顔で応えてくれます。そんな暖かい雰囲気が、そのままお店にもあり、店員さんの応対も心温まるもので、ゆったりくつろげるお店です。「５たて」の一つに「心だて」と書かれている心情に納得です。お店は、移転して新しく立て替えたとのことで、店内に入ると真新しい太い柱や梁が目に入ります。

　今回は、2件目ということもあり、板そばは避けて、もりそばとゲソ天を注文。来迎寺在来種の玄そばを100％使用し、自家製粉した二八の細麺。食感は、十割蕎麦かと思うほどに粗めで星も入ったしっかりしたそばでした。つけ汁は、見た目薄く感じるが食べるとそばによく合っている。
　山形と云えば、やはりげそ天。醤油味の下味が付いていて香ばしさがそばとの相性も抜群。山形で何故イカゲソかと不思議に思いつつもそばとの相性には納得。そば屋のはしごで2件目でしたが、美味しく完食できました。